ベターホームって建築業じゃないんかい!(4月エッセイ②)

 こんばんは、土曜の夜ダノです。今週のnoteを公開します。タイトルは、『ベターホームって建築業じゃないんかい!』です。今回、この協会がやっている奨学金の面接を受けに行った時のことについて書きます。

1.お金が欲しい

 お金が好きだ。お金のために働いていると言っても過言ではないし、社割が使える会社ではないとバイトはしないと決めている。毎月の給料日前に貯金を空にしておき、給料日になると数万円が入金されているあの快感が好きだ。何も食べてなかった日にめちゃくちゃ贅沢した気分にさせてくれるからおすすめのやり方だ。話を戻すが、お金好きが高じて、馬車馬の如く働き、そこそこの貯金もできた。ただ、まだ足りない。1年で35万円を貯金に回すように計画しているが、あと20万円ほど足りない。本来なら労働して得た給与所得でなんとかするのだが、旅行や留学にも行きたいので、あまりバイトはキツキツに入れたくない。そのため、奨学金という名の不労所得をもらうことにした。

2.奨学金に申請しまくる

 大学のHPを見ると、かなりの数の公募情報が出ている。ありがたいことに、弊塾は日本でも難関の私大でもあるし、三田会という同窓会組織の奨学金も豊富なので、申請だけに関しては引く手数多ある。その中でも、「給付」「法学部」「2年」で項目選択すると、約30個出てきた。その中で、所得制限があって申し込めないものや、三田会の給付奨学金は最大5個までしか申告できない等の制限があるので、(十分多いのだが、)大体15団体しか申し込めない。とりあえずこれらの募集要項をダウンロードし、見てみると、作文課題があるらしい。自称奨学金マスターなので、これらの作文のタイトルは

①「将来の夢」

②「学生生活で頑張っていること」

③「奨学金を申請する理由」

の単体or組み合わせを800〜3000字程度で書いていく。私は実は自称奨学金マスターなので、これらを上手く効率よく書く方法を知っている。それは、使い回しだ。最頻値(大体800文字)の字数で一旦Wordの作文用に書いておく。それを若干増やしたり減らしたりするとかなり簡単に書けるのだ。具体的には、こういう将来像です〜みたいな話の後に、具体例を何個か入れる。そうするとわりかし簡単に字数が埋まってくれるのだ。①〜③をセットにして書いたこともあるし、これらをまとめて3,000字程度にしたこともある。我ながら良い方法を思いついた。コピーペーストを繰り返し、ちょこちょこ修正するとそこそこのクオリティーのものを量産できる。私のPCは奨学金のためのオーダーメイドの作文工場になる。

 結果的に、10団体を超える奨学金の申請を行うことができ、不労所得の獲得に近づいた。奨学金担当の窓口の常連にもなり、担当者の人に名前を覚えてもらった。学生部に覚えてもらえると何かいいことがありそう。

2.学内選考の面接でやらかす

 早速ある団体の奨学金の書類選考を通過した。で、面接に呼ばれて先日行ってきた。そこはベターホームという協会がやっている奨学金だ。面接官は大学の担当教授の人。初めましての後に、「なんで奨学金を申請しようと思ったか」「なぜこの奨学金なのか」というありきたりな質問が始まった。まあ、こちらも作文に書いたのをちょっとの感情を言葉に乗せて淡々と述べるだけでいいので楽だ。しかし、事件は起きた。

面接官:「この教会の活動についてどう思う?」

私:「そうですね、、、正直、建築関係を学んでいるわけではないので、この事業が良くてこの事業は良くない等の意見が言えるわけではないのですが、良い会社だと思います」

面接官:「ん?あ、この会社ね、料理教室とかしてるところだよ」

私:「え、、、」

そう、この協会は料理教室をやっているような会社なのだ。料理が好きな方はもしかしたら知っているかもしれない。二人で大笑いした。多分、教授も悟ったのだろう。

 罪滅ぼしのために、ここで案件でもないのに会社の紹介を入れておく。

ベターホーム協会は1963年に、消費者教育組織として発足しました。
協会が発足した1960年代の日本は、人々の暮らしが大きく変化していった時代でした。家電製品の登場、スーパーマーケットの登場、それまで使ったこともなかった新しい加工食品の登場など、人々がはじめて体験することばかりでした。戦後の復興期を経て、日本中が、大量生産、大量消費の消費文明を謳歌していた時代でした。そういう世情にあって、いたずらに消費文明に流されていいのだろうか、よく勉強して賢い消費者になろうと、主婦たちの学習集団、つまり消費者教育組織として活動を始めました。50年以上、消費者教育の中でも、とくに「食」の分野に特化した活動を展開してきました。現在、食分野で、日本の国を良くするための大きなテーマとして「食の安全」「食育」「食糧需給率の向上」「日本型食生活の普及」「地産地消」などがいわれています。また、食の知識や知恵や食文化を知り、おいしい料理の作り方を身につけることは健康で、心豊かな楽しい人生を育んでいきます。ベターホーム協会は、国民の健康と心豊かな人生のために、大勢が楽しく参加できる食の講習会を通して、社会のために尽くしてまいります。

[引用:ベターホーム協会HPより]

 つまり、建築業ではないのだ。なんとなく、”ホーム”とついているから、家関係も協会なのかなあとか思っていた。積水ハウスやオープンハウスと同じ感じだと思っていた。正直、奨学金をしている会社の会社概要なんて、いちいち読んでいない。読んでいるのは、奨学金の金額、給付か否か、他奨学金併用の可否、申請期限しか見ていない。そのため、大半の奨学金で、何をしているか分からない会社(名前がアルファベット数文字とか)もある。そんなのいちいち見ていない。

 多分、教授もこちらが事業内容を把握していないこと、そんなものは興味ないことは重々承知だったそうで、「まあ、会社と面接するときは見ておいてね〜」とスルーしてもらい、あとは終始感じよく終わった。

 いやああ、あぶちゃんだったぜえ。



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