自己紹介

たまたま、本当にたまたま、デンマーク人と結婚したところから、私のデンマークとの付き合いが始まりました。

デンマークって何語?から始まった私は、デンマークのイメージが全く持てないまま、2000年のクリスマス直前にコペンハーゲンのカストラップ空港に降り立ち、その年のクリスマス休暇を過ごしました。そして、デンマークの印象は、良くなかった・・・。空は重いグレー、吹きすさぶ風はデンマーク人を象徴するかのようにどこまでも冷たいと思ったのでした。ですから皆さんがデンマークはかわいい、デンマークは世界一幸せの国などと言うのを聞くと、いや、本当のデンマークはそうじゃないから、と思っていました。

それでも毎年1-2回、デンマークへと通ううちに、気づいたことがありました。そもそもデンマークは日本とは全く違うのだ、ということです。(当たり前といえば当たり前なのですが・・・。)日本人の感覚で図ると「おかしい」と思うことが、デンマーク人にはちゃんと理由があり、合理的なのだということに徐々に気づきはじめ、面白い!と思うようになりました。どうして違うのかな、何が違うのかなという素朴な疑問を自分なりに考えてみたい、と思い、デンマークに関する本を読み始めました。そこが何となくのスタートになりました。

それからしばらくして、たまたま近所の大学でデンマークの歴史を研究されている教授がいたという幸運があり、大学で勉強をすることに・・・。デンマークの研究者なんてなかなかいないので、本当に幸運だったと思います。しかし、40代になっていた私の勉強は本当に全く進まなくて、結果的にはちゃんと修了はしたのですが、なんとも中途半端な、挫折感の残る修了でした。ちなみにコペンハーゲンのクリスチャニアについて研究したのですが、コペンハーゲンの異端児というクリスチャニアに、なんだか自分を重ねてしまいました。

印象の良くなかったデンマークですが、学ぶうちに、少しずつ解きほぐれて来て、そしてデンマークとの付き合いも長くなってきて、不思議なことに今では第二の故郷くらいの気持ちになっています。在住したことはなく、いつも滞在でしかないのですが、私にとってデンマークは自分の国のように大切な国です。だからといってデンマークが全て素晴らしい、最高とは思いません。でも、長いデンマークとの付き合いの中で私が感じたこと、驚いたこと、すごいなと思ったこと、残念だなと思ったこと、そういうことを少しずつ発信してみたいと思います。日本とはまるきり違うデンマークのことを皆さんに知っていただけたら、本当に嬉しく思います。ただ、専門でない分野のことも書くので、間違えたことを書いてしまうことはちょっと懸念しています。もし読まれてお気づきのことがありましたら、ご意見やご指摘をいただけたら、有難く思います。

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