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犬と猫

 人間の2大ペットと言えば犬と猫である。人間の方も、犬派と猫派に分かれる。因みに私は元犬派である。さて、いったいいつから犬と猫は人間のペットになったのかと言うと、かなり昔のことらしい。文明以前である。人間が集団で暮らし始めて間もなくであろうか。我々人類の祖先でもあるホモサピエンスが誕生してからか。
 しかしながら、犬と猫では人間のペットになるプロセスが大いに違っている。犬は基本的に寂しがり屋であるが、どのようにして人間のペットになったのであろうか。人間の集落の周りをウロウロして、「どうか私をペットにしてください」と頼み込んで、ペットにしてもらった。そのために、思い切りしっぽを振って、愛想を尽くしたのである。
 では、猫はどうか。孤高の猫はそんなことはしない。しかし人間からするとともかく可愛い。人間から猫のところに来て、「どうか私のペットになってください」とお願いしてペットになってもらった。これが出会いである。
 さて、その後どうなったのか。犬の方は、人間に気に入ってもらうために様々な努力をした。そのことによって、目覚ましく進化した。個体差も大きくて、大型犬と小型犬では何倍も大きさが違う。こんな進化は他の動物にはほとんど見られない。同じ犬類には分類できないほどである。芸道にも励んで、ともかく賢い。一方、猫はどうか。ほとんど進化は見られない。せいぜい猫じゃらしのお相手をするくらいで、あとは招き猫の真似するか寝ているだけ。いったい、どちらが幸せなんだろうか。

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