見出し画像

保守・右翼・反共

 保守、右翼、反共・・・これらの親和性はかなり強いと思われる。似たり寄ったりの感じであるが、中身は違っているので気を付けなければならない。
 保守は現状の価値観維持を優先して穏健な立ち位置から物事を判断する。かつての自民党保守本流と言われた勢力が担っていた。その流れは宏池会などに受け継がれているはずであるが無残な姿となっている。
 右翼は、反動右翼とも呼ばれるが、日本では戦前回帰を色濃く匂わせている。神道復活とも重なる部分が大きく、神社本庁や日本会議などがその一翼を担っている。
 反共については、世界の共産勢力の衰退とともに存在意義が薄まっているが、近年社会問題となった統一教会は明確に反共を掲げている。自民党がなぜこの組織とずぶずぶの関係になったのかについては不可解な点が多いが、この反共という点で結びついている。
 保守、右翼、反共を強固に結びつけたのは、安倍元総理の貢献が大きい。この間、対峙する勢力が次々と分裂していく中で、一強体制を作り上げた。安倍元総理亡きあと、この勢力がどのような展開を見せるのであろうか。すでに日本維新の会の躍進や、日本保守党の立ち上げ、更には統一教会の排除など、分裂の兆しと見て取れなくもない。
 一方、対する革新、左翼、容共の親和性は極めて低い。それらの結集にエネルギーを注いでも何も期待できない。かつての民主党政権を立ち上げたリベラル勢力は分裂して弱体化してしまったが、再結集できる可能性があるのであろうか。すべては国民の選択と指導者の出現に掛かっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?