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「今さら知りたい男女7人」第20回 アゼリア番外編 なぜ、市役所通りではなかったのか?

「今さら知りたい男女7人」 前回まで6回にわたりアゼリアのロケ地を取り上げてきましたが、今回は番外編と題し、もう1回だけアゼリアに関する記事を投稿します。

まずはこちらをご覧ください。

20-1 川崎駅周辺

大変雑な地図で申し訳ないですが、川崎駅周辺図です。川崎駅東口付近の鉄道と主要道路はたとえていうと神社の鳥居のような形になっています。

JR線と京浜急行線がほぼ平行しており、その間にバスターミナル、その地下はアゼリア。バスターミナルから、それぞれ片側二車線の新川通りと市役所通りが鳥居の柱のように伸びているという恰好です。

さて、前回までのアゼリアシリーズ 特に第18回の新川通り連絡通路で取り上げたように、良介は新川通りの出口に何度なく向かいます。特に秋2、5、10話については仕事帰りに買い物して帰るというように見えます。

実際秋物語2話「揺れる心」では連絡通路の終わりでこんな会話があります。

20-2 桃子「フェリーで帰るの?」
良介「そうや」

では、良介はここからフェリー乗り場にどのように移動するのでしょうか? それは次のシーンでわかります。

20-3 秋2話の良介がバスを待つシーン

バスですね。実際、当時フェリー乗り場に向かうためのバスが運行されていました。

つまり、良介はバスに乗るため新川通り連絡通路から36番、37番出口を出ようとしていたということになるのですが、ここで問題・・・問題というか「あれ?」となります。

まず、36番出口を出ても川崎駅に向かう上り側で、まっすぐフェリー乗り場に向かうという意味では論外です。
37番出口は川崎駅からの下り側となりバス停もありますが、新川通りを走るバスでフェリー乗り場に行くバスがありません。

これについては、川崎市を中心に運行されている川崎鶴見臨港バスさんと川崎市バスさんそれぞれに「1987年当時、フェリー乗り場に行くバスは新川通りを通っていたでしょうか?」という問い合わせしました。こちらの問い合わせに対する返信がこちら。

川崎鶴見臨港バスさん
「市役所通り経由のみで運行しておりました」

川崎市バスさん
「アゼリア開業時に始発から8時59分まで新川通り、砂金通りを経由するものがありましたが、他の時間は市役所通りでの運行です」

以上のような回答でした。

20-4 アゼリアの2つの連絡通路

①は第18回で取り上げた南広場~新川通り連絡通路です。アゼリアにはそれに対になる形で東広場があり、そこに②市役所通り連絡通路があります。

つまり、良介が買い物を終え、バスでフェリー乗り場に向かうということであれば新川通りに出る36番、37番出口は不自然で、市役所通りの下り側に出る39番出口の方が自然だったということになります。

本来ならこちらでロケすべきだった(?)、東広場~市役所ロード連絡通路の現在がこちら

20-5 ドラマには一回も出てこない東広場
20-6 市役所通り連絡通路(現 市役所ロード連絡通路)

こちら見た感じ新川通り連絡通路と変わりません。当時の画像は確認していませんが、施設自体は大きな変化がないので、ほぼこのままと考えてよいと思います。

20-7 39番出口
20-8 39番出口の表示アップ

ということで、東広場~市役所ロード連絡通路~39番出口でした。ほぼ南広場~新川通り連絡通路~37番出口と変わりませんね。

「男女7人」では西葛西駅のシーンを京急鶴見駅で撮ったり、川崎のシーンを青山で撮ったりという「ロケ都合」はいくつかあって、それはそれでおもしろいと思っていますし、今回の記事も重箱の隅を突っついてるつもりはありません。

ただ今回の場合、わずか200m先により実態に即したほぼ同じ通路があったわけで、なぜ「南広場~新川通り連絡通路~37番出口」の方が撮影場所として選ばれ、なぜ市役所通りが選ばれなかったか?について、

どんな都合だったのか? 
どんな行き違いだったのか? 
どっちでもいいやだったのか?

個人的には興味がつきません w もし、ご存じの方がいたらぜひ教えていただきたいです!

では、では、今回はこの辺で。また次回



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