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就職旅#2. 840㎞からのシグナル

2010年3月31日~4月5日まで「青春18」1枚で出た一人旅の記録。


0日目:東京「23:10発大垣行夜行列車ムーンライト」→


1日目:ムーンライト→5:45大垣到着→米原→西明石→姫路→相生→三原→✅宮島口(厳島神社)→広島市内(ネット喫茶店泊)

乗り換え、乗り換え、そして…

また乗り換え…

一日を丸ごと鉄道との付き合いの末、

たどり着いた宮島口には春雨がぼちぼち…

......

宮島行のフェリーが出港したらシグナルは強くなってきた。

根拠もないシグナル、

理由やわけなどは簡単に飛ばして

ただ引っ張る

からくりは分からんけど、

良いエネルギーというのは

心から感じる…

東京から840㎞シグナルを

悩まず応じたわけ。

僕は今、神聖で禁断の地だった

神様の領域へ向かう。

......

宗像三女神に祀られてから

弥山の神聖な峰が見えるこの海に立って黙々と、

儂はこの世の時間で1400年を生き続いたのだ。

万物の理知へ引っ張られて

満ち潮と引き潮の繰り返しが数億万回…

君は分かるのかい。

お月様が照らす

殷々とした月光に合わせて

熟練した芸者の様に

リズミカルなリズムで全身を絡む満ち潮。

......

真っ暗で爆風波、

怒って暴れて爆発する

腰が折れるギリギリまで

放棄をしらぬ大波が襲って来た日。

......

たとえ、儂が自ら動くのは出来ぬが、

儂は何となく分かる

この世の情勢を。

なぜ?

海。

この海は人間が勝手に引いた線を超えて

この世をグルグル回る

さらに、人間が知らない、気づかないところまで

全て一周して

儂に囁く。

制限はあったが

大昔から巡礼した者が

祈ったことからも

何となく感じる。

儂に訪ねるのは

他にもある。

この世は儂のことを「霊妙」とも呼ぶ。

最近は「三景」「世界遺産」など

わけわからんの言葉でも呼ぶらしい…

さあ、

そもそも…

万物のことからこの1400年という時間はあっという間

儂ってさあ、

こんなに偉そうには言っているけどさあ…

とにかく、君らから作られ…

自分の意志で一歩も動けない運命だからさあ…

儂の体に付いている「カメの手」はさあ…

何とかしてほしいさあ…

チャンと責任を…

儂は絶えなくシグナルをこの世で発信する。

禁断はもう解除されたので

そのおかげで

とにかく儂は今日も

この世でシグナルを発信する。

......

圧倒…シグナルばっちり!

写真でもみたが、それしか表現できなかった。

絶妙な満ち潮タイム…

やはり運が良かったかなあ…

(運行会社が時間を合わせただけ…(@_@)

うん?これは?

「カメの手」

感動と共に僕は

くすぐったいではないかと思ったけどさあ....

いや、もう体の一部に感じているかなあ…

......

僕は気に入った物と出会ったら

描くくせがある。

だが、

もうこんな時間に…

ああ、残念…だが、

[落ち込まないで…お前はさあ、

また儂と会えるぞ…]

「続く」

ご興味ある方はマガジン「外添物語」2-12をご参考に…

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