「上陸旅」#5.部長からダンサーまで集まる

１．

日本が主な取引先で

日本語学習の必要性を感じ、

会社の支援で短期語学研修に行かされた

企業の中間幹部として努めた年配の兄貴、

（兄貴と呼ぶ事にしました）

クラスで公式ニックネームは

やはり「部長？」でした。

会社が提供した麻布十番の賃貸マンションは
「駅から歩いて3秒だ」という信じられない（？）話が印象的で、

自分が実際観測（？）した結果、

本当でした。ーー；

笑顔で明るい雰囲気の兄貴は
「ジェントルマン」のイメージで
年齢的近い（？）僕と気が合いました。

同じ惑星出身とはいえ、
クラス最年長という年齢とか
社会的な位置（？）などは
もう渡航中の海に捨てて来たらしく、

どんな違和感も感じられませんでした。

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２．

逆に僕より年下で豊かな家庭で育てたかなあと感じるが、
人との付き合いが苦手っぽく、
少し硬く感じる印象は
悪気はなく、
彼が恥ずかしがりだったというのは
後で知りました。

ただ、勉強にはあまり興味ない代わりに、
頭が良く、プログラミング等に才能がある彼、

いつか自分の家でサムギョプサルパーティーしようと恥ずかしい顔で誘った彼。

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３．

卒業後、専門学校に進学し、
将来、フロリストとして成功したい夢を持った彼女、
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４．

笑顔の裏には訳ありそうな、
隠れた寂しさが、
心の傷が
時々感じられる彼女

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５．

体は小さいけれど、情熱一番で、
クラス最年少の若さで
日本語学習力も一番進んだ
可愛いい妹イメージの彼女

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６．

アメリカから日本に転職された
ご主人と共に来日し、趣味（？）で日本語を
習うことになった、
英語がとても上手だった彼女。

以上同じ惑星の皆でした。

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７〜９．

人生始めて出会う台湾人

少女のイメージがまだ残っている
愉快な3姉妹の様な彼女たち

その中で
台湾の有名なアイドルグループの一員の
現役マネージャーで、
やはり日本活動も多く、
部長と同じ理由で（日本語の必要性）
所属会社の支援で来た姉妹中、一番姉ちゃんは
仕事が仕事だけに
存在だけで、周りを明るくて
楽しい空気に空気に変える
魔法の所有者でした。

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１０．

人生始めて出会うベトナム人

純粋で真面目に見える彼の身元は
カトリックの神学生でした。
（※神学生は神父になるため学習する学生）
ハノイにある本院の支援で、宣教のため日本語の必要性を感じ、神奈川県にある同系列の
分院に短期派遣、神学生でながらも留学生という独特な（？）生活を暮らしました。

彼は自由な僕らと違って、所属機関が決めたスケジュール通りの日常を過ごしました。

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１１．

日本に赴任さらたアメリカ公館出身のご主人と共に来日したアメリカ出身の彼女。

詳しくは分からなかったですが、
やはりある程度、社会的な位置が
存在するにも関わらず、
彼女はとても謙虚な性格でした。
二人子のママでもある彼女は

学期末、
先生含む、クラス皆を自宅に誘って
パーティーを行い、
とても楽しい思い出を与えました。
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１２．

人生始めて出会ったフランス人
当時20代前半だった彼は
つまらない（？）という
今まで自分がもっていた
ヨーロッパ人の偏見を

完全に破りました。

いわゆる
クラスの明るい雰囲気をリードする
スマイルメーカー、
ハピネスメーカーでした。
完全にヨーロッパ人の顔をした彼は
以外と日本とのハーフで
ダンスが抜群でした。

歳の差を超える
彼の明るさは

自分を支配した
心の闇の幕を
剥がしてくれました。

20年近く年齢差を乗り越え

部長と時々、
以外なパフォーマンスを演出し、
皆を笑わせた彼は以後、
ジャズダンスのプロフェッショナルになりバックダンサーやモデルとしても
フランスやこの惑星にも活躍されて
かなり有名な人で
現在もこの惑星で活躍されています。

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１３．
最後で担任先生

いつも優しい笑顔で、
この惑星に上陸したばかりの
僕ら一人一人にとって
希望の光になって
明快な羅針盤になって
温かいお母さんになってくださった

知性と人柄まで兼備された
先生は
今まで
日本人のとても良いイメージとして
残っています。

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2006年春

今年基準73年の歴史ある

東京渋谷にある校庭には

ただの日本語を並ぶ目的だけでなく、

様々な目的で集まった

国際交流が始まろうとしています。

ひらがなとかたかなと

簡単な会話しか日本語が通じない

僕らは

A4クラスでした。