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開催レポート|なかやま未来会議 vol.1

先週は大山町内にある友好館という町の施設にて、地域の未来を考える会議「なかやま未来会議vol.1」を開催してきました。(同じ内容のものを、別の日程であと2回やる予定です。)今後のためにも、どんな会議をしたか整理をしておこうと思います。

当日は積雪の影響によるキャンセルなどあるも、13人の子育て世帯が参加

○なかやま未来会議って?

大山町は2005年に3町(大山・名和・中山)が合併をしています。中山地区(旧中山町)は、大山町のなかでも農村集落が多く、米子市から最も離れているという地理的条件もあり、3地区のなかでは、過疎化、少子化が一番進んでいます。

全国のトレンドと同じく、大山町も着実に人口減少が進む
中山地区の令和3年度は出生数10人に

令和3年度の中山地区の出生数は10人と、過去最少の数値を更新しており、このままではいろいろヤバいのでは?という危機感から、私を含む数人が企画したのが「なかやま未来会議」です。

会議の趣旨としては、「人口減少問題を解決しよう!」「出生数を一気に増やすには?」というような実現性が怪しい課題について話し合いたいというよりも、人口減少は大きなトレンドとしてある程度受け入れざるをえないという前提で、とはいえ今後も地域に暮らす人間として、人口減少後の地域社会にむけて今から戦略的に動けることはあるんじゃないか?という意識でやっています。

今後は、テーマごとに、オンラインで先進事例の関係者の話を聞くなど、皆で勉強をしながら深めていく場も作っていく予定です。

進行役は農家であり会社経営者の小林さん。まずは危機感の共有から

○子育て世帯に参加してもらいやすい会議とは?

町議会が主催する会とかでもそうなのですが、こういう地域の集まりを企画すると、参加者のほとんどは高齢者です。もちろん高齢者の意見もしっかり聞いていきたいとは思っていますが、今回の会議は「未来を考える会議」なので、若い世代、子育て世帯にも参加してもらいたい。ということで、運営メンバーで話し合った結果、子連れで会議に参加できる環境づくりをすることに。別室に子どもの遊び場ができました。

トミカで遊んだり、映画をみたりできる環境

もちろん、親と一緒が良ければ一緒に参加してもらってオッケー。子どもたちは、最初は別室で楽しんでいても、そのうち遊び場にも飽きてしまいますので、会議室と遊び場の行き来は自由に。(実際に私も子連れで参戦して利用しましたが、めちゃくちゃ良かったです!)

○全員参加型のワークショップ

会議の進め方としては、まずは主催者から会議の趣旨を伝えたうえで、人口推移や近隣市町村との人口移動の分析など、参加者への情報インプット。

合計2時間の会議
発起人として想いを伝える西本さん
参加者へ地域の人口動態についてなど情報共有する私

その後、メインの時間であるワークショップのパートへ。地域でのワークショップを実施する際は、話し合いに不慣れな人も多く参加します。一部の人ばかり発言したりしないように、いかに「全員参加型」になるように仕向けられるかがポイントです。今回の工夫としては、全員が必ずひとつの役割を担うようにしました。

注)実際にやってみると、タイムキーパーは全体で一人が良いとか、書記は意外にやることがないとか、次回に向けて色々と修正が必要なことがわかりました。

聞き上手など、意識的に役割をつくる

チームごとで話し合うテーマは、「人口が減ったら中山の暮らしはどうなる?」でした。

危機感の共有をするためにも、まずは具体的に未来を想像してもらおうという狙いです。ちなみに、これは、友人が深く関わった徳島県神山町の人口ビジョン「まちを将来世代につなぐプロジェクト」を参考にさせてもらっています。

神山町 まちを将来世代につなぐプロジェクト 62P 抜粋 

普段あまり考えないようなテーマを、限られた時間のなかで、しかも知らない人同士となると、なかなかアイディアの深堀りは難しいもの。それでも、こちらの設定したお題に真剣に取り組んでくれた皆さんに本当に感謝です。

真剣にアイディアを出し合う参加者

○参加者の声

最後に、参加者ひとりひとりに感想を言ってもらいました。
「同じことを考えている人がいるとわかった!」
「そんなこと考えたことなかった!」
「地域に仲間がいてうれしい!」
「ピンチはチャンスだと思う」
「なにかが進みそう」

など、前向きなコメントが聞けて良かったです。

最後はチームごとに発表

また同じ内容のワークショップを、2月8日(水曜)の14時~16時、19時~21時に開催します。その後、テーマを絞って深堀りしていく場も企画していきます。ご興味ある人はコメントください!


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