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高島屋純金茶碗窃盗事件公判傍聴記・2024年6月27日(被告人:堀江大)

2024年6月27日

東京地裁刑事11部B係

706号法廷

事件番号:令和6年刑(わ)第1102号

罪名:窃盗

被告人:堀江大

裁判長:小坂茂之

書記官:長谷川寛高



<法廷の風景>

この事件は、2024年4月11日、高島屋の大黄金展から、売値1000万円の純金製茶碗が、盗まれた事件である。すぐに、堀江大被告人が逮捕された。
14時7分の時点で、10数人が法廷前に並んでいた。刑事事件を起こした傍聴人が、並んでいない記者らしき人々に対し「見るなら並んで!」となぜか仕切っていた。14時15分、前の公判の開廷前だったが、傍聴人は入廷が許された。傍聴人は30人ほどであり、阿曽山大噴火さんも法廷に姿を見せていた。

弁護人側関係者席は1席設けられていたが、誰も座らなかった。

検察官側関係者席は2席。被害企業の関係者か、中年の男女が座っていた。

単独法廷なので、裁判長裁判官は、一人であった。小坂裁判長は、髪をセンター分けにした、やや角ばった顔の、中肉の中年男性であった。

前の事件の言い渡しが終わり、被告人が入廷した。保釈されていないらしく、刑務官二人に付き添われている。写真で見た通りのぬめっとした顔で、痩せていた。色は白い。髪を普通に伸ばし、前髪を揃えている。揉み上げは剃っている。眼鏡をかけている。服装は、グレーの長袖の厚手の服の上下である。やや前を向いて入廷し、被告席に座ってからは、うつむいていた。

弁護人は、浅黒く長髪で口ひげを生やした、がっしりとした体格の精力的な感じな中年男性。眼鏡をかけ、スーツ姿。ピンク色の薄いファイルを、机上に三冊積んでいる。

検察官は、痩せた、顔の整った、しかしどこか冷たい印象を与える青年であった。髪は短めである。机の上に資料を積んでいる。

14時30分となり、堀江大被告人の初公判は、開廷した。


裁判長『それでは、開廷します。開錠してください』

被告人は、縄と手錠を外される。

裁判長『では、被告人は前へ出て、証言台の椅子に座ってください』

被告人は、証言台の椅子に座る。

裁判長『名前は』

被告人『堀江大です』

裁判長『生年月日は』

被告人『平成3年10月15日です』

裁判長『本籍は今わかりますか』

被告人『はい』

裁判長『いってください』

被告人『えっと、北海道(略)です』

裁判長『住所は』

被告人『あ、はい、東京都江東区(略)です』

裁判長『職業は何ですか』

被告人『無職です』

裁判長『貴方に対して、今年の5月2日付で起訴されている』

被告人『はい』

裁判長『最初に検察官が、起訴状を朗読する』

被告人『はい』

裁判長『起訴状を朗読してください』


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