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ライブ形式にこだわる理由

現在、私たちが開発しているのは、リタイアした人がライブ形式で運動や学習をできるサービスです。そこで、私が重視しているのが、「ライブ形式」というところです。

ライブの魅力

ライブは、YouTube等オンデマンドのコンテンツと比較して多くの魅力があります。私なりに考えたところ、「イベント性」という言葉にまとまると思っています。ライブは、その時間にしか体験できないため、見逃すという概念があります。また、リアルタイムに講師も生徒も集まるので、そのライブだけの会話が生まれます。「おお!」とか「凄い」とか、或いはスタンプだけでもコミュニケーションを取れます。また、参加すると名前を呼ばりたりするため、適度な緊張感もあります。クイズを出されて正解だった時の嬉しいという気持ちや不正解だった時の悔しさもライブの方がより強調されます。

リタイアした人と若者の価値観の違い
私は以下のような仮説を持っています。

「若者は将来のために生きて、リタイアした人は今楽しむために生きる」

例えば、若者は将来のためにプログラミングを学んだり、英語を勉強したりしますが、リタイアした人は楽しそうに英会話を習っています。若者が英語学習をするときは、TOEICで高得点を獲得するために1日何時間も勉強する等のように努力をします。しかし、高齢者の折り紙教室に通う私の祖母は、その折り紙というテクニックを何かに活かそうとしている訳ではなく、折り紙教室に行くために折り紙教室に行っています。

ここに大きな価値観の差が存在すると考えていますし、この部分こそがライブ形式にこだわる理由に直結します。

ライブはリタイアした人と親和性が高い

私は、リタイアした人こそ、ライブ形式と親和性が高いと考えています。SNSやYouTubeは、仕事や子育てで忙しい方でも、いつでも見れるという利便性を持っています。また、ライザップやプログリットのように、高いお金を払う代わりに、結果にコミットするタイプも、時間がないが、結果は出さないといけないビジネスマン向けと言えます。それに対してライブは、利便性は大きく劣っていますが、その代わりに少数と深いコミュニケーションを取ることができます。リタイアした人は、子育てや仕事から解放されています。解放されているということは、家族や仕事という「小さくて濃いコミュニティ」がない世代とも言えるでしょう。もちろん、時間も他世代より余裕があります。そんな方々に求められるのは、利便性よりも時間消費の側面が強いライブ形式の方ではないでしょうか?

この仮説を確かめるためにも、開発を急いでいます。
ありがとうございました。

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