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粋だからといって使うべきではない、大人の教養としての符丁

だんご院長です。
年末、次男坊と一緒に湊川神社と四条畷神社にお参りに行ったんですけど、
神社に行ったと義理の父と兄に話したところ、
「楠公さん巡りやなぁー。」って言うんですよ。
ボクは、「教養がある人たちだなぁー。」
「教養がある大人ってかっこいいなぁー。」って思いましたよ。
素晴らしい義父と義兄に乾杯です!

さて、年末年始に符丁(ふちょう)という言葉を知ったという話し。

符丁とは、仲間うちだけに通用する言葉。隠語。合い言葉のことなんです。有名なところで言いますと
馬肉をさくらとか、鶏肉をかしわ、猪肉をぼたんとか呼びます。

これは、獣肉食の禁忌が、上流階級を中心に建前として守られていて、
一般庶民の間でも獣肉食は抑制的で、それらの肉を提供する料理やなどは、
店の看板などに隠語を使って客を呼び込んでいたという
歴史的背景があります。

で、その符丁ですが、
落語家さんが楽屋で使う数を表す符丁が粋だねと思いました。

 1=ヘイ 漢字「一」は横に水平(すいへい)に線を引くから
 2=ビキ 足利家の紋「二引き」 室町将軍足利尊氏は逆よですからボクはあまり好きではないですが、、、


 3=ヤマ 漢字「山」サンは三
 4=ササキ 佐々木家の紋は「四つ目」 鎌倉殿の13人で見寺剛さんが演じた佐々木四郎高綱が思い浮かびます。


 5=カタコ 片手の指五本 片拳(かたこ)
 6=サナダ 真田家の旗印「六文銭」 

 7=タヌマ 田沼家の紋「七曜(七つ星)」 歴史の教科書的には評判がよくない田沼意次ですが、実は今でいうリフレ派で経済を立て直した優秀な政治家という印象が強いです。


 8=ヤワタ、ずばり八幡
 9=キワ、十の際だから
10=つ離れ 1から9までを数えるときは「つ」がつくけど、10はつかないから

粋ですが、だからと言って使ってしまうと粋ではなくなりますから
あくまで大人の教養として持っておきたいものです。

本日も最後まで読んでくださり憚りさんえ。

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