米国株、ダウ反落し56ドル安 主力株に利益確定売り ナスダック小幅続落

米国株、ダウ反落し56ドル安 主力株に利益確定売り ナスダック小幅続落

米国・欧州株概況

2023年11月28日 6:30



【NQNニューヨーク=川上純平】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前週末比56ドル68セント(0.16%)安の3万5333ドル47セントで終えた。前週末にかけて大きく上昇し、8月に付けた年初来高値(3万5630ドル)に近づいたことから主力株に利益確定売りが出た。半面、米国の消費が底堅さを保っているとの見方は相場を支えた。

ダウ平均は11月に入り、前週末までに2300ドルあまり上昇した。今週はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長など複数の高官の発言機会があるほか、10月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表が予定されている。内容を見極めようと積極的な買いが手控えられた。

中国で27日に低調な経済指標が発表され、同国経済の先行きに懸念が広がったのも米株相場の重荷だった。

もっとも、相場の下値は堅かった。米国で年末商戦が本格化した24日の「ブラックフライデー」でネット通販の販売額が過去最高になったと伝わり、消費の底堅さが改めて意識された。FRBの利上げサイクルが終了したとの見方も根強く、米経済の先行き不安は後退している。

ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや化学のダウ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが下げた。半面、工業製品・事務用品のスリーエムや小売りのウォルマートが上昇した。保険のトラベラーズも買われた。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続落した。前週末比9.832ポイント(0.06%)安の1万4241.023で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズと半導体のブロードコムが下げた。半面、ネット通販のアマゾン・ドット・コムと半導体のエヌビディアは上昇した。

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