米国株、ダウ続落し106ドル安 追加利上げを警戒 ナスダック続落

米国株、ダウ続落し106ドル安 追加利上げを警戒 ナスダック続落

米国・欧州株概況

2023年9月23日 5:37



【NQNニューヨーク=川上純平】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落した。前日比106ドル58セント(0.31%)安の3万3963ドル84セントと7月上旬以来の安値で終えた。金融引き締めの長期化が米景気を冷やすとの懸念から売りが出た。自動車大手に対するストライキが長引くとの見方も相場の重荷だった。

ボストン連銀のコリンズ総裁は22日、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策について「政策金利はより高い水準により長くとどまらなければならない可能性があり、さらなる金融引き締めは選択肢から外れていない」と述べたと伝わった。追加利上げが将来の米景気を冷やすと警戒され、米株の売りを誘った。

全米自動車労組(UAW)は22日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と欧州ステランティスに対してストライキを拡大すると表明した。ストが長引き、米経済に悪影響が出るとの懸念も相場の重荷だった。

もっとも、米株相場の下値は堅く、前日終値を上回る場面も目立った。22日の米債券市場で長期金利は4.4%台前半と、前日終値(4.49%)から低下した。前日までの金利高が一服し、株式の相対的な割高感がやや薄れたのは相場を支えた。

化学のダウや航空機のボーイングなど景気敏感株への売りが目立った。映画・娯楽のウォルト・ディズニーやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスといった消費関連株も下げた。半面、医療保険のユナイテッドヘルス・グループや石油のシェブロンには買いが入った。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落した。前日比12.178ポイント(0.09%)安の1万3211.807で終えた。電気自動車のテスラが4%安。英半導体設計のアーム・ホールディングスも下げた。一方、交流サイトのメタプラットフォームズは上昇した。

ナスダック指数は週間で3.6%下落した。週間での下落率としては3月以来の大きさとなった。

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