米国株、ダウ続落し174ドル安 金融や消費関連に売り ナスダック続伸

米国株、ダウ続落し174ドル安 金融や消費関連に売り ナスダック続伸

米国・欧州株概況

2023年8月23日 5:45



【NQNニューヨーク=川上純平】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。前日比174ドル86セント(0.5%)安の3万4288ドル83セントと7月中旬以来の安値で終えた。大手格付け会社が一部の米地銀を格下げし、金融株の売りを誘った。百貨店大手の業績見通しが振るわず、消費関連株が下げたのも相場の重荷だった。

S&Pグローバル・レーティングスは21日、資金調達コストの上昇による収益力の低下などを理由に米地銀5行を格下げした。金融機関の経営環境の厳しさが改めて意識され、JPモルガン・チェースゴールドマン・サックスといった金融株への売りが目立った。

消費関連株の一角も安く、スポーツ用品のナイキやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスが下げた。ダウ平均の構成銘柄ではないが、百貨店大手のメーシーズは22日発表の四半期決算で示した2023年8~10月期の業績見通しが市場予想を下回り、株価が急落した。消費の先行き不安が意識され、小売り株の重荷となった。

半面、足元にかけて下げが目立っていたスマートフォンのアップルは上昇した。航空機のボーイングや通信のベライゾン・コミュニケーションズも買われ、相場を下支えした。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続伸した。前日比8.283ポイント(0.1%)高の1万3505.873で終えた。電気自動車のテスラが上昇した一方で半導体のエヌビディアが下落するなど主力銘柄の動きはまちまちで、指数は方向感を欠いた。

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