米国株15時、ダウ続落 アップル株安が重荷 ディフェンシブ株高は支え

米国株15時、ダウ続落 アップル株安が重荷 ディフェンシブ株高は支え

米国・欧州株概況

2024年1月3日 5:06 (2024年1月3日 5:21更新)



【NQNニューヨーク=川上純平】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、15時現在は前営業日の2023年12月29日に比べ80ドル19セント安の3万7609ドル35セントで推移している。スマートフォンのアップルが下落し、ハイテク株全般に売りが及んでいる。半面、このところ出遅れていたディフェンシブ株への資金シフトがみられ、相場を下支えしている。

アップルは4%ほど下げている。バークレイズが投資判断を引き下げ、iPhone15の販売が苦戦していると指摘した。アップル株安が投資家心理を冷やし、他のハイテク株にも売りが及んだ。ダウ平均の構成銘柄では顧客情報管理のセールスフォースとソフトウエアのマイクロソフトの下げが目立つ。

米長期金利は3.9%台前半と前年末の終値(3.87%)を上回っている。高PER(株価収益率)のハイテク株の相対的な割高感が意識されたのも米株相場の重荷となっている。

ダウ平均の下値は堅く、上昇に転じる場面がある。上げ幅は一時100ドルを超え、23年12月28日に付けた最高値(3万7710ドル)を上回った。製薬のメルクやバイオ製薬のアムジェンなど相対的に出遅れ感のあったディフェンシブ株が買われ、相場を支えている。

米連邦準備理事会(FRB)が24年前半に利下げするとの期待が高まる中で買われてきたハイテク株や景気敏感株の一角に売りが出る半面、ディフェンシブ株が資金の受け皿となっている。週内は23年12月の米雇用統計など雇用関連の指標の発表が相次ぐ。内容を見極めようと様子見の投資家も多い。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落している。半導体のエヌビディアや交流サイトのメタプラットフォームズなど主力ハイテク株への売りが目立つ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?