米国株、ダウ続伸し117ドル高 消費関連株が支え ナスダックは反落

米国株、ダウ続伸し117ドル高 消費関連株が支え ナスダックは反落

米国・欧州株概況

2023年11月25日 6:08



【NQNニューヨーク=稲場三奈】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前営業日の22日に比べ117ドル12セント(0.33%)高の3万5390ドル15セントで終えた。8月上旬以来の高値。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ局面が終了したとの見方が引き続き相場を支えた。もっとも、感謝祭の祝日の翌日で短縮取引となり、積極的な売買は手控えられ、上げ幅は限られた。

株式市場では物価上昇の一服を背景に、FRBが利上げ局面を終えたとの受け止めが広がっている。米経済の底堅さも株式相場の追い風となった。24日は米国での年末商戦が本格的に始まる「ブラックフライデー」にあたる。消費関連株の一部に買いが入り、投資家心理を支えた面があった。市場では「参加者が少ないなかでも相場が持ちこたえているのは前向きな動きだ」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声が聞かれた。

24日の米債券市場では長期金利が前営業日の終値(4.40%)より高い4.4%台後半で推移した。金利の上昇で相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出た面もあった。

個別では、小売りのウォルマートやホームセンターのホーム・デポ、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスなどが上昇。石油のシェブロンや建機のキャタピラーも買われた。一方、スポーツ用品のナイキとソフトウエアのマイクロソフトは下落。中国のネット通販セールで販売が振るわなかったと伝わったスマートフォンのアップルも売られた。

ダウ平均は週間で442ドル上昇した。上昇は4週連続で、3~4月以来の記録となった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。前営業日比15.002ポイント(0.10%)安の1万4250.855で終えた。週間では4週連続で上昇した。

交流サイトのメタ・プラットフォームズやネット検索のアルファベットなどが下落。画像処理半導体のエヌビディアも売られた。米国による先端半導体の対中輸出規制の強化を巡り、規制に対応した半導体の出荷が遅れそうだとロイター通信が24日報じ、株価の重荷となった。

24日は感謝祭の翌日で、米株式市場は午後1時までの短縮取引だった。

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