米国株、ダウ反落し97ドル安 利益確定売り優勢 ナスダック反落

米国株、ダウ反落し97ドル安 利益確定売り優勢 ナスダック反落

米国・欧州株概況

2024年3月5日 6:31

【NQNニューヨーク=川上純平】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前週末比97ドル55セント(0.24%)安の3万8989ドル83セントで終えた。前週末に主要な株価指数が最高値を付けた後で、主力株を中心に利益確定売りが出た。もっとも、米経済が底堅さを維持するとの見方から下値では押し目買いも入った。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数は前週末に過去最高値を更新した。米長期金利が上昇し株式の相対的な割高感が意識される中、主力株には目先の利益を確定する売りが出た。

アップルは2.5%安で終え、米株相場の重荷となった。欧州委員会は4日、アップルに対し18億ユーロの制裁金を科すと発表した。音楽ストリーミング配信市場で支配的地位の乱用があったと判断したという。

もっとも、ダウ平均の下値は堅かった。米経済がソフトランディング(軟着陸)に向かうとの期待から相場の先高観は根強く、下げたところでは主力株に買いが入った。バンク・オブ・アメリカはS&P500種の年末予想を5000から5400に引き上げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前週末比67.433ポイント(0.41%)安の1万6207.509で終えた。中国販売の不振が伝わったテスラが7%安で終えた。一方、エヌビディアアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)といった半導体株の上昇が目立った。

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