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記録ノートの原点「就活ノート」

先日から、これまでノートをどのように活用してきたかを振り返ってまとめています。
ノートと手帳のヘビーユーザーの私に、本格的にスイッチが入ったのは、間違いなく大学4年の就職活動のときに、毎日つけていた「就職日記」だと思います。

私が大学生だったのは、40年あまり前のことです。その頃は、大学の講義科目に「キャリア」関連などない時代です。大学には「就職部」はあり、ガイダンスや就職相談は行っていましたが、就職活動のノウハウなんてありませんでした。
もちろん男女雇用機会均等法はなく、女性は結婚退職が当たり前の時代でした。就職したくても、「短大・専門学校卒」「自宅通勤」「成績優秀」というハードルに阻まれて、4年制の女子学生の就職はとても厳しかったのです。
そんな厳しい状況下にもかかわらず、私は「4年制大学卒業見込み」「卒業後は広島に戻らず大阪での就職を希望」「大学はさぼりまくっていたので、成績が良いのは体育のみ(体育系ではなく英語学専攻です)という条件とは真逆の状態。さらに、「文章でも対面でも、自分の考えを伝えるのが苦手」でしたから、みんなが口をそろえて、就職するのは厳しいと言っていました。

しかし、そんなことでくじける私ではありません。可能性が0%でないのなら、チャレンジする価値はある!こんな私でも、100%満足の就職活動にしてみせる!と決意しました。大学3年の2月のことです。
(当時は、大学4年の9月に会社訪問解禁、10月採用試験、11月内定が一般的でした)

「胸を張ってアピールできるものもないし、話すことも書くことも苦手」なのだったら、就職活動中に出来るようになれば、就職しても困らない
そう考えて、就職先を見つけるのではなく、働く上で必要な考え方やスキルを身につけるために、就職活動に取り組もうと決めました。そして、毎日就職日記をつけました。それが、↓のノートです。

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ノートには日々の出来事や考えを毎日欠かさず記録しました。

・1日をどのように過ごしたか?
・就職部が開催したセミナーの内容と感想
・資料請求のための文面作成
・新聞の記事や読んだ本の感想
・就職部で相談した内容ともらったアドバイス、それについてどのように考えたか?
・企業への資料請求、お礼状の作成記録
・訪問した企業で、どのような質問をされ、どのように答えたか?
・自宅から訪問した企業までの経路と交通手段
・面接でよく聞かれる質問に対する自分の考え…etc

最初は、何を書こうか思いつかなくて、空白のだらけの1ページという状態でした。

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でも、いろんなことにチャレンジして行動が活発になってくると、書くことが増えてきました。

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上の2つのページは、就職日記をつけ始めた5月~6月の記録です。続けていくうちに毎日↓のような内容になっていきました。

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大したことは書いていません。考えていることも単純で内容が薄いものばかりです。でも、3か月も続けていると、行動したことや考えたことを具体的に書けるようになっていきました。表現のしかたを磨くことを目的にしていたので稚拙な内容でも、とにかく具体的にわかりやすく書こう!と思って続けました。この頃になると、履歴書作成や、企業訪問での受け答えにも変化が表れてきましたし、就職活動をするのが楽しくて楽しくて、毎日がとても充実していました。

そして、第一志望の物流会社に就職が決まりました。

誰も就職活動のやり方を教えてくれる人がいなかったから、試行錯誤しながらも自分の納得のいくやり方を編み出して取り組むことができました。
行き詰まっても、ノートに記録した内容を読み返すことで、これから何をすればよいかのヒントが得られましたし、コツコツと取り組んでいる自分自身に勇気づけられて下がったモチベーションを上げることができました。

やり方は自分流でいい!とにかく行動し、検証し、改善しながら進化していこう!
就職日記を通して、そういう思いを少しずつ育んでいくことができたのではないかと思っています。
今でも、このノートは大切な私の宝物です。



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