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平和教育の意味を問いたい

昨日は帰宅したのが23時前でしたが、録画していた番組を観たくて、帰ってすぐに再生しました。

その番組は、毎晩19時30分から放送されている、NHKの「クローズアップ現代」です。
昨日のテーマは、「教材からなぜ消えた」。
広島市立の学校では、平和教育に力を入れていて、その教材に平和ノートが使用されています。10年前、平和ノートに、「はだしのゲン」が採用されました。
ところが、その「はだしのゲン」が、経緯も理由も曖昧なまま、平和ノートから削除されました。

平和ノートに「はだしのゲン」を採用には、私が校内研修に伺っている小学校の校長も関わっていらっしゃいました。

今週月曜日も、小学校に研修に伺いました。その際に、今回のことについてお話しをお聞きしたのですが、校長先生も削除が決まって知らされたとおっしゃっていました。

内容については、詳細な説明を控えますが、観ながら、腹立たしさよりも、大人の態度に呆れてしまいました。

密室で行われた検討会議で、重鎮が発言した重要な言葉が、議事録に残されているにも関わらず、取材拒否。拒否の理由は、歳だから覚えていない。

市教育の部長がインタビューに応じていましたが、「詳細も経緯も知らぬ存ぜぬ」を繰り返すだけ。「10年前のことは、公文書として残っていない」という発言をされていましたが、はだしのゲンを採用した方は、現役で学校に勤務されています。当時の関係者に何も知らせず、今回の削除に至っていることに、憤りを感じました。また、部長は、「成果に繋げるためには、教材の選定は大切」とおっしゃっていましたが、成果って何?平和教育に成果を求めるなど、視点がズレているのではと感じました。


また、教育の現場に政治家や政党が介入して、自分たちの都合のよい教育にしようとしていることが情報統制、戦前の軍国主義と何も変わっていないのではと、恐ろしくなりました。

何のため、誰のための平和教育なのでしょうか?未来を担う子どもたちは、蚊帳の外です。
波紋が広がる中で、今年も8月6日が訪れます。





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