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今年の専門学校のテキストが完成しました

今年も、9月下旬から、島根県にあるリハビリテーションの専門学校に通います。
講義を担当し始めて、今年で23年目。担当する学年や学科は年によって違いますが、1期生からずっと関わっています。
こんなに長くこの学校に関わっているのは、私だけだと思います。

最初にご依頼をいただいたときに、片道約3時間かけて2時間の講義に行くのは遠すぎるのでお断りしました。
でも、半年後に再びご依頼があり、直接お断りするつもりで浜田に向かいました。
でも、教務部長のお話をお聞きしているうちに、興味が湧いてきてお引き受けすることにしました。

講義名は「人間関係学」。
マナー、コミュニケーション、自己分析、メンタルヘルス…。
人間関係に関わることなら何でもあり!の内容です。

最初の年は、4年生を担当していました。
評価実習(指定された病院や施設で7週間の実習を行うこと)や卒業して働くために、必要なマナーを指導してほしい。ということでした。
それが、3年次、2年次と変わり、今は1年生の必修科目になっています。
社会に出るのはまだまだ先ですが、早い段階から評価実習があり、地域の方との交流行事や実習もありますし、アルバイトをしながら学んでいる学生も多いので、毎年みんな積極的に受講してくれています。

テキストは、毎年作り変えています。
介護施設や病院の研修を担当することが多いので、その中で受講される方から伺ったことを取り入れたり、新聞や本などで学んだことを取り入れたり…。
常に、最新の情報が提供できるようにしています。

座学ではなく、チェックリストやワークを多く取り入れていますが、一番大切にしていることは、学生さんたち一人一人との対話です。
学生数は毎年50名前後です。その学生さんたちと一人一人どのように対話しているかというと、講義の最後に毎回感想レポートを書いて提出してもらっています。

その提出してもらった感想レポートに次の講義までに、私がコメントを書いてお返ししています。

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書いてある感想が1行だったとしても、私は自分の枠の中にはぎっしりコメントを書いてお返しするようにしています。
このやり取りを、これまで22年間、ずっと行ってきました。
学生数が、90人の時も、講義が週1回ではなく、3日連続だったときも、欠かさずに続けてきました。

50人のレポートにコメントを書くために必要な時間は約7時間です。
この時間を細切れに捻出しながら、1枚1枚にコメントを書いていくと、3か月でいろんな変化が起きてきます。
学生の皆さんが、自分自身の可能性を、自分の力で気づいて広げていく様子に触れるのがとても嬉しいのです。
そのためなら、私はこの仕事に信念を持って取り組むつもりでいます。

レポートを通しての対話が深まると、一人一人との関りも変わってきます。
野球部やサッカー部の大会で公欠する学生以外、毎年出席率100%というのも嬉しく励みになっています。

今年はどんな学生さんたちと一緒に学べるのでしょうか?
今からとても楽しみです。

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