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講師に必要なのは「伝える力」以上に「きく力」

昨日は、午前中は新入社員の方のフォロー面談、午後からは、お客様を訪問して、次の中堅社員研修の内容についてヒアリングをし、その場で研修カリキュラムを決めて帰ってきました。

会社を辞めて研修講師としてなったのは再スタートしたのは1992年です。2006年には、キャリアカウンセリングの資格を取得しました。
キャリアカウンセリングに関しては、その後、キャリアコンサルタント技能士、国家資格であるキャリアコンサルタントを取得しましたが、
キャリアコンサルタントの肩書きは名乗っていません。

でも、資格取得を通じて学んだスキルは仕事の中でとことん使っています。
資格を取得し、活用することで相手と「聞くこと」で関わることの重要性や、
「きく」とはどういうことなのか?を理解することができましたし、今も自分自身の聴き方を磨き続けています。

研修の前段階で行っているモニタリング調査、グループや個別面談、担当者との打ち合わせ、研修後の定着化を図るためのOJT、メンテナンスのための面談、目標設定とその見極めetc。これらは全て聞く力が問われます。

また、研修についても、研修=伝え方と思われがちですが、受講者に「伝わった」と実感してもらうためには、伝える力以上に聞き方が求められます。

受講者の現状を正確に把握するために聞く
受講者がみんなついてきてくれているかを確認するために聞く
受講者の不安や疑問を解消するために聞く
受講者に考えてもらえるために聞く

研修の中でかなりの割合を聞くにあてています。

もともと、絶対になりたい!と思って社内講師になったわけではなく、人前で話すことが苦手でずっと避けていたくらいです。
でも、社命で社内講師になり、先輩講師から準備をきちんと行えば話せるようになると教えられ、経験を重ねてきました。
しかし、独立してお金をいただくことの重圧を感じ、やっぱり話すのは苦手と思っでいた頃、キャリアコンサルタントの資格取得に向け、聞き方を磨くことで、何を伝えれば良いかがわかるようになり、不安や苦手より熱意が大きくなっていきました。

人が心の針を動かすのは、これは私にとって必要だと思っているとき。
安心して話が聞けるのは、自分のことをしっかり理解してもらっていて、何を話しても受けとめてもらえるという安心安全な状態にあるときです。

どんなに話し方が上手で慣れていても、この前提がなければ、ただ話が上手なだけ。
話がうまい、わかりやすいのレベル止まりです。企業研修の目的はその先にあります。
やろう!変えてみよう!につながらなければ意味がありません。

伝える以上に聞く、聴く、訊く。
どれだけ「きく力」を駆使して受講者に寄り添い導くことができるかが問われます。


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写真は、地元のJR駅前にあるお店のピザ。
前から気になっているお店だったので、電車を1本遅らせて立ち寄ってみました。
若い男性のオーナーさんが一人で営んでいる小さなお店。
厨房にはピザ窯があり、生地から丁寧にこねて1枚1枚焼いて出してくださいました。久しぶりに美味しいピザを食べました。今度は娘たちと一緒に訪れてみようと思っています。

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