見出し画像

在り方を整える

先日から、銀行の店舗改善指導が始まりました。
感染拡大により、蔓延防止措置が発令されましたが、現場は問題や課題を抱えています。「コロナだから待っていなさい」では済まされません。感染以上に、現場が疲弊して機能しなくなることが問題です。

昨日、訪問した店舗で最後の報告をしているときに、責任者の方が、
「改善指導の数日前に、本部から電話が入ったんです。『コロナだから、指導は中止なんだろうな~』って思いながら電話に出ると、本部の方が、『大西さんが行く気満々でスタンバイされていますが、どうされますか?』とおっしゃったので、『もちろん大歓迎です!!』ってハイテンションで答えたんですよ!」と嬉しそうに話されていました。

コロナ感染にほとんど影響を受けず、私は理解あるお客様と一緒に、この仕事が行えていることを本当にありがたく思っています。

時代の変化に応じて、求められいるもの大きく変わっています。
キャリアが長いからと言って、時代の変化に呼応せず、自分の持っている考えややり方を変えず、今までのものを固持しているだけでは、「キャリアがある」ではなく「古臭い」だけです。

お菓子の老舗「とらや」さんは、誰にも気づかれないように味をほんの少しずつ変えながら、変わらない味を守り続けていると話されていました。
それが、「老舗」と「古臭い」の違いです。

特にコロナ感染によって世の中は一変しました講師業は、その影響を大きく受けた仕事のひとつです。

・コロナ禍では、これが大切
・コロナ禍では、こういうやり方が必要
・これができないとコロナの時代を乗り切れない

このようなフレーズを、至る所で見聞きします。インターネットは実にありがたいツールで、検索するとたくさんの情報が入手できます。
まるで蛇口から勢いよく出てくる水のようです。

でも、全てを受け止めることはできません。
受け入れる自分の受け皿は、適度な大きさなのか?
受け皿の材質はしっかりしているのか?

受け取ろうとしたのはいいけれど、全て溢れ出てしまい、一滴も残らない。
勢いに負けて受け皿が壊れてしまった。
では困ります。
また、受け止めたのはいいが、もともとあったものにおかしな反応をして、違和感のあるものになっても困ります。

変化に飛びつく前に、変化に呼応できる自分自身であるのか?自分の器をしっかり整えておく必要があります。
この器が「自分自身の在り方」なのです。

先日、某所で紹介させていただいた本を、改めて読みなおしてみました。

画像1

ビジネスプロフィール作成講座を主宰されている、ストーリィ戦略コンサルタントの芝蘭友先生の本です。
この本を読むのは6回目です。
本の中には、プロフィール作成につながるワークが9つ収録されています。
いずれも、芝蘭友先生が、ビジネスプロフィール作成講座で行われている内容です。
私は、本を読むだけではなく、このワークをすべて行い、自分の言葉にし、その中から自分にしっくりくる言葉や内容を選んで、プロフィールを作成しました。

当たり前のことですが、本は読めば終わりではありません。内容を理解できているかどうか、それを実践して知識を知恵に変えること、知識に経験や自分の考えを加えて、自分仕様に加工することが求められます。
また、この本にあるように「やってみましょう」になっているものは、自分が実際に取り組まなければ意味がありません。
取り組んでみることで、読んだだけでは得られなかったことに気づきます。
その気づきは、単なる内容の理解ではなく、自分自身についての理解を深めることになるのです。

「在り方」が大事と言っても、自分の在り方や何を大切にしているのか?は、すぐには気づけません。
「在り方」について書いていある本やセミナーはたくさんありますが、読めば、受講すれば、自分の在り方がわかる・見つかるわけではありません。
本もセミナーも発見するきっかけにすぎないのです。

私はトレンドやニーズの高いものに安易に飛びつきません。主流だと言われても、それは世間一般が言っていること。
自分の器の大きさや材質が理解できているから、何が必要なのかがわかります。また、必要であればまず、自分自身をメンテナンスしてから着手することを大切にしています。
時間がかかる作業なら、その時間をどこで捻出するか?どれくらいの期間で習得・習慣化するか?計画を立てます。
タイムマネジメントやセルフマネジメントは、研修のテーマの前に、私自身にとって必須のスキルです。

まだまだ変化する中で、大切なのは変化にぶれずに呼応できる自分自身を作っておくこと。
この年になってワチャワチャするなんて見苦しいことは控えたいと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?