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04.事実が発覚

次女「母さん、今度のテスト マジやばいかもしれん。点数悪くても怒らないでね?」

中学3年になり、1学期の期末テストの最終日、珍しく次女がそんなことを言い出しました。

私 「母さんが、点数が悪くて怒ったことある?そんなに悪かったの?」

次女「うーーん。やばいよ!最悪!!」
私 「だから、何点くらいになりそうなの?」
次女「絶対怒らない? ほんとに怒らない?」

何度も念を押しながら ようやく答えてくれたのが「数学が30点くらいになりそう」でした。

私「そんなんで悪いと思ってるの?お姉ちゃんなんて、毎回数学が一桁だったじゃない?そのときも、母さんは怒らなかったでしょ?いいじゃん、30点も取れたんだから、気にすること無いじゃない?」

次女「お姉ちゃんとは違うんだよ。受験する高校のレベルが違うんだから…。テストや成績が内申書に影響するんだから、だからヤバいんだよ。選抜1次の推薦がもらえなかったらどうしよう」

いつになく落ち込んだ様子で話す次女を見て、私は怒るより心配になりました。
点数よりも、理解できているかが大事なのですから…

私「まぁ、終わってしまったことは後悔してもしょうがないでしょ?ヤバいんだったら、これからのことを考えよう!まず、テストを返してもらったら、出来なかったところを確実に理解しておくことだよね」

次女「うん、わかった。頑張るよ」

私に話して少し気持ちが落ち着いたのか、夏休みはいつも以上にコツコツと勉強に励んでいました。だけど、2学期に入って中間テストも期末テストも思ったほど成績はよくなったようでした。


次女なりに頑張っていたのですが、勉強の成果が出ないまま、2学期の終業式を日を迎えました。

三者懇談で担任の先生からは、
「今までの頑張りがあるし、本人の希望どおり選抜1次試験を頑張ってみましょう。小論文と面接練習は頑張って取り組んでいて、手ごたえをつかんでいるようですし…」とおっしゃっていました。

話が前後しますが、3年になって担任になってもらったM先生は、本当に素晴らしい先生でした。
クラス担任、学年主任、野球部の顧問と、学校で様々な役を務めておられ、先生のクラスになったら、合唱祭でも運動会でも必ず優勝していました。

生徒たちに正面から向き合って可能性を信じて関わってくださるからだと思います。
クラスの生徒たちも、みんなのびのびとしていていて、いじめやトラブルが一切ありませんでした。
男の先生が苦手な次女も、「初めていい先生に担任になってもらった」と
100%信頼しているようでした。

次女は受験で精神的に不安定になりながらも、「でも、M先生が大丈夫じゃけ~って言うてくれたから…」と口癖のように言っていました。

長女が3年のときの担任は、勉強しない長女のことなど1%も信用してくれず、志望校1校だけしか受験しないと言うと、毎日毎日、長女を職員室に呼び出して

「滑り止め(私立の女子高)を受けろ」と迫っていたようです。

そのことについて、担任から親の私には一切相談もなかったし報告もありませんでした。
そして、担任の執拗までの指導で追い込まれた長女は、登校拒否状態になり、精神不安定で喘息の発作が起きたほどでした。

普段は、学校の教育方針や校内で起こる問題、担任の教育方針など、そのやり方にあまり口を挟まない私だが、さすがにこの件についてはブチ切れてしまい、担任に対して

「あなたのやっていることは、本人の意思を一切無視して、自分のクラスから、高校中退者を出したくないという保身ししか見えません。どうしてもそうしたいのであれば、校長とともに4者懇談を要求します。そして、あなたが娘に行ったことを、校長先生に洗いざらい話しますよ。四者懇談で、納得のいく説明ができるのなら、あなたの考えを受け入れる余地はありますが、そうでなければ、もうほっといてください。これは私と娘の問題です」
と強く抗議しました。

担任は、渋々滑り止めの高校を受けないことを受け入れましたが、長女も私も、その担任への不信感は最後まで消えせんでした。

このことがあって長女は、落ちたらあとが無いと腹をくくったのかもしれません。相変わらず受験勉強はしませんでしたが(笑)、選抜2次試験(5科目筆記試験)は、2日間とも「完璧~~」とルンルンしながら受験し終えて帰ってきましたし、無事合格もしました。

今でも、長女の口から、その担任の名前が出ることはありません。
担任なりに考えがあったのだと思いますからやり方については、否定はしません。
そして、長女にとってそういう人との関わりが、今後何かの役に立てば、良い経験ができたとも思っています。

人生は必ずしも、いい人とばかりの出会いじゃないですからね。すべての出会いが自分の財産だと思える生き方をしたいね!といつも娘たちとは話しています。

話が脱線してしまいましたが、三者懇談で、M先生から笑顔とエールをプレゼントしてもらい、2月2日の選抜一次試験合格を目標に、準備を進めることにしました。


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