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受験はこれからのキャリアを考える機会でもある

昨日、夕方のニュースで広島県内の公立高校の一次選抜志望倍率が発表されていました。倍率の幅は0.68~1.61倍。娘たちが高校受験をした15年前は、倍率が2倍以上でしたから、受験倍率からも、少子化がどんどん進んでいることがわかります。

高校入試の時期になると、長女や次女が高校受験をした頃のことを思い出します。特に次女の高校受験はのことは一生忘れられません。

その時のことをnoteにも書いています。

二人とも、小学校から高校まで公立の学校でした。本人たちが希望しなかったので、私立の進学校にも塾にも行かなかったし、二人とも習い事もしていません。
二人とも、楽しいこと以上に、辛いことや悔しいことをたくさん経験しています。いろいろあったから、今自分らしい人生を歩んでいると思っています。親に出来るのは、その渦中にある子どもたちを全力でサポートすること。学校を卒業したら役目が終わるわけではありません。親は死ぬまで子どたちの親です。いつまでも子どもにべったりするつもりはありませんが、子どもたちが困ったときに”お母さん、ちょっと話を聞いてくれる?”と言える関係でありたいと思っています。

次女の高校受験は、親子の関係を深める大切な機会でもありました。

選抜一次試験に落ちて、1か月で選抜二次試験の準備をしなければいけなくなったときに、動揺している次女に、「高校に入ることを目標にするのではなく、中学の基礎をしっかり見直し、身につけてこれから先に困らないようにしよう!」とつたえ、約1か月 5科目の勉強に一緒に取り組みました。

塾や学校で教えた経験はありませんが、模擬試験をさせてみて、間違えていた部分の原因を掴み、何を理解すれば同じような間違いをしなくなるか?を明確にして該当する内容について復習し、また模擬試験に取り組ませる。

受験勉強も、現場改善指導も原理は同じです。

「ちーちゃん、ここは~を理解していなかったから間違えたんだと思うよ!」
「なるほど、そうだったんだ!」

間違っている箇所を説明するときに、そのような伝え方をすると次女も落ち込まず、納得して気持ちを切り替え、意欲的に取り組んでいました。そして、1か月後には、模擬試験の成績が大幅にアップしていました。

しかし、残念ながら二次試験も志望校には合格できませんでした。

一緒に合否発表を見に高校に向かう途中、次女が私に話してくれたことが忘れられません。

「結果は多分、不合格だと思う。私がこれだけ出来るってことは、みんなはもっとできてるはず。私は1ヶ月しか頑張らんかった。みんなはもっと前から、この試験のために塾に通ったり、試験勉強しとるんよ。私以上に頑張っとる人たちに比べたら、私が出来てもだめなんよ!でもね、私はそれでもいいと思ってる。もし落ちても、悔いは残らない。一年のときから、この学校に入りたいと思ってた。この学校の入試のために、母さんは問題を作ってくれたり、教えてくれた。
担任の先生は、途中で方向を変えろとは言わずに、とことんやってみろと、背中を押してくれた。だから夢中で頑張れたんよ。だから、今晴々しとるんよ!本当にありがとね!」


一緒に受験勉強に励んだ1か月は、次女にとって勉強以上に、直面している問題への向き合い方、乗り越え方を身につける機会でもありました。この1か月の経験から得たことが、次女の高校生活、大学・大学院生活、そして職業生活の土台になっています。

どんなことにも正面から向き合って、葛藤しながらも乗り越えて、今をとことん楽しんでくれています。


受験は、合格するためだけでなくキャリアを考え、自立と自律を育む機会でもあると思っています。


楽しみ過ぎている感もありますが…ww

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