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06.学生ばかりが悪いわけではない!

前回は、学生アルバイトの仕事ぶりに問題があることを書きました。

しかし、これは、彼女たちだけの問題ではなく、現場管理者の指導の在り方の問題でもありました。

社員やスタッフの「出来ない」を「出来る」に変え、ミスの再発を防止するのは、彼女たちを管理している人の仕事です。
ミスが頻繁に続き、いつまでたっても作業に時間がかっているのなら、尚更、管理者の指導力が問われます。

「アルバイト感覚の仕事」を「責任ある仕事」に進化させるのは、本人の努力+管理者の指導力なのです。
残念なことに、現場スタッフ(男性)は、彼女たちに何の注意も指示も出していませんでした。
そして、他のベテランスタッフもセンターの所長も口をそろえて、
「注意して機嫌を損ねてこなくなってしまったら、仕事が回らなくなるし、次の年に来てもらえなくなる」
「ミスは、私たちでカバーすればいい」
と言っていたのです。

これには呆れました。アルバイトやパートスタッフの指導に関して、どこのセンターも同じような悩みや問題を抱えているようでした。

しかし、言うべきことをきちんと伝えることは、その人のためだけではなく、管理者自身の負担やストレスを軽減するためにも必要なことです。
注意して機嫌を損ねてしまうのは、伝え方に配慮がなかったか、具体的に伝えておらず相手を混乱させてしまうことが原因なのです。
言葉を選びながら具体的に伝えれば、その人の仕事の改善につながり生産性も上がります。
生産性が上がるように仕事のやり方やシステムを作っても、現場のコミュニケーションが不足すれば、やり方やシステムは、絵に描いた餅になってしまうんだなと思いました。

事実、学生アルバイトが来なくなった12月27日から31日までは、それまでの半分の人数で、3倍以上に膨れ上がった荷物の仕分け作業を行いましたが、仕分けミスはほとんど発生せず、配達車の出発予定時間も大幅に遅れることなく作業は完了していました。


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