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今日から明日

夕焼けの残照を背景に
もの悲しい公園の古ぼけた街灯
悲喜こもごもの思いを照らし出す街の灯り
風に乗って聞こえてくる喧噪
やがて夜に包まれる

明けない夜はないというが
この夜は本当に明けるのだろうかと
不安な心を抱えて布団にもぐる

歳を重ねると早く目が覚めるのは
確かに夜明けが来たことと
その夜明けを確実に自分の命の印として
確信したいからだ

悠久の時の中で
自分の時がどれほど短いか
日々の出来事がいかに些細なことかは
十分に理解している
ただ
それでも些細なことの積み重ねがなければ
悠久の時は刻めない

この一年を
しっかりと生きてきたのか
胸を張ってそういえるのか
わずかでも世の中に役立てたのか
わずかでも笑顔を作り出せたのか

そう思う

やがて訪れる次の一年の終わりには
もう少しだけ自信を持って
この言葉がいえるように
静かに心の中で誓ってみた

2022年、ありがとう


ここで巡り会った皆様、
本当にありがとうございました。
そして明日からの一年が、
素敵な笑顔の一年になりますように、
心から願っております。

2022年12月31日          dandysmile


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