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私の財産

財産という言葉を調べると、

個人に帰属する経済的価値があるものの総称で、有形・無形を問わず財産権の対象となるもの
(ウィキペディア・Wikipedia)

とある。

残念ながら私にはない。

そういえば、1円玉・5円玉の「真の小銭」なら貯金箱に相当あるはず。
まぁ、そんな小銭を、キャッシュレスの時代に家族は喜ばない気もする。

さて、そんな話ではない。

昨日の仕事帰り、カーラジオから「松任谷由実/青春のリグレット」が流れてきた。当時の想い出が蘇って、つい歌ってしまった。

あっ、そんな話ではない。

この歌のサビに、

私を許さないで
憎んでも覚えてて

という歌詞がある。

こんな言葉をサラリと使ってサラリと歌うなんて、やはりユーミンは凄いね、という感想とともに、こういう思いを抱くことなんて、どれくらいあるのだろうかと考えてしまった。
幸か不幸かは分からないが、私にはなかった(気がつかなかっただけかも知れないけれど)

今までに出会った人はどれくらいいるのだろうか?(男女を問わず)
挨拶をしただけ、当たり障りのない会話をした、仕事の話、家族の話、趣味の話、より深い心の中の話、それぞれ付き合い方は違うから、記憶の中にさえいない人たちもいるだろう。

もちろん、素敵な記憶や悪い記憶も含めて、深く刻まれた人たちがいる。
記憶は美化されるというが、確かに素敵な記憶は更に素敵になり、悪い出来事のその怒りや傷心は薄れている。

これらの記憶、経験というべきかも知れないが、私の人生で一番大切な要素で一番大切な財産だと思う。

同じように、私と出会った人たちにとって、私という存在がそうであればとても嬉しい。

因みにリグレットとは「後悔」という意味だ。これなら一財産が築けるほどある。

・・・・・

私を許して
憎むなら忘れて

・・・・




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