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#10 NFTの活用事例ってどんなものがあるのか?

NFT、NFTって一口に言えども、じゃあ、どんなところでNFTが使われたりしているのか、ざっとまとめてみました。(※2022年11月時点)

1.デジタルアート


これまでは一番主流だった使われ方で、例えば、BAYCやクリプトパンクスなどのイラストデータがこれに当たります。
数を限定することで、希少価値を高めることに成功しました。
クレジットカード会社大手のVISAが1,700万円(当時)でクリプトパンクスの1点を購入するなど盛り上がりを見せました。

他にも写真や絵画、映像などアートに含まれるものは該当しますね。

2.音楽の原盤権

現状の音楽ビジネスでは、ライセンスが集中的に管理されているため、音源を私的な目的で配信したり、商用利用したりするにはその都度原盤ホルダー等からの許諾が必要ですし、サンプリングやミックスなどの二次創作活動も制約されています。

ところが、音源の所有権、さらには独占的商用利用権をNFT化することで、購入音源の配信やCD化、リミックスやサンプリングなどが可能となり、自分のYoutubeチャンネル配信動画にてBGMに音源を使用することも可能になったわけです。

仮に好きなアーティストが販売した音源NFTを購入すれば、自分の好きなように利用できるかもしれません。

3.トレーディングカード

この手のコレクションカードは昔から人気なわけで、例えばビックリマンシールや、プロ野球チップスカード遊戯王カードなど様々なヒット商品が世に出てきました。
最近ではこの流れを受けて、タレントやスポーツ選手などのコレクションカード(トレーディングカード)NFTも増えてきてますが、売れ行きは芳しくないらしいです。まだまだNFT購入者の母数が少ないのが影響してるかもしれないですね。


4.ファッションアイテム

ファッションアイテムとしてもNFTは活用されています。
例えば、メタバース内のファッションがそれに当たります。
アバターが身に着ける衣服、あるいは身に着けずにコレクションする場合もあります。現実世界でも靴なんかはコレクション対象として購入しますよね?
この事例はイメージしやすいと思います。

もう一つあります。
それは、コピーが出回りにくいというNFTの特性が活かされた事例です。
もともとファッション、特にブランドものというものは希少価値が高いですが、それ故、偽造品が出回りやすく、ついつい偽物を買わされてしまった経験もあるのではないでしょうか。
そこで、実物の衣服にNFTに紐づいたタグなどを付与することで本物の証明ができるわけです。またそのコードを読み取ったユーザーをECサイトやアーティストのSNSアカウントに誘導するなどの付加価値をつける事例もあったりします。

5.ゲームアイテム

こちらもファッションアイテムに近いですが、ゲーム内で使用されるNFTです。ただ、今までのゲームアイテムとはアイテムの立ち位置が変わっているのが面白い点です。
今までだとゲームソフトを購入することでゲームをスタートするのが当たり前だったと思いますが、今はアイテムを購入することでゲームをスタートできるというのが主流です。

有名なNFTゲーム(アプリ)だと、STEPNや、TitanHuntersなどでしょうか。
STEPNは、NFTシューズを購入することでゲームを楽しむことができ、歩いたり走ったりしてシューズの性能を上げていくゲームです。
TitanHuntersは、キャラクターが身に着けるNFTの武器や防具などを購入し、敵と戦うゲームです。

TitanHuntersのプレイ画面

6.メタバース内アイテムやアバター

アバターは、映画タイトルになってたりするので、知ってる方も多いと思いますが、「異空間に存在する自分の分身キャラクター」のことですね。
メタバースという異空間で必要になってくるのが、このアバターやアイテムのNFTです。
アバターも他人と差別化するという意味で有料のアバターを使う人もいたりします。例えば、Metaaniというアバターコンテンツがあります。これはデザインが一つ一つ違うNFTになりますので、唯一無二の自分だけのアバターです。対して無料のアバターだと、パターンが限られた中から色や顔のパーツとかを選んで作るので、他人とかぶる可能性もあったりするわけです。
今後メタバースがより盛り上がってくると、このアバターNFTも利用が増えてくると思います。

7.ハイライト動画

NFTの走りですよね、スポーツのハイライト動画をNFTにして販売するプロジェクト。有名なのが、NBA Top Shotです。
スポーツの試合の決定的な瞬間を切り取った動画をNFT化して販売。
売上の一部がそのチームに届くのでファンとしても嬉しいですよね。


8.イベントチケット

イベントのチケットはこれまで「紙をプリントアウト」したものでしたが、最近では、ローソンチケットに代表されるように、コンサート・スポーツ・演劇などのイベントチケットを保管可能な記念チケットNFTとして販売するサービスが増えてきています。
コンサートやイベントなどの会場に来場する人々は、会場内でNFT受取用のQRコードを読み取った後、自分が所持するデジタルウォレットに接続することで、「LAWSON TICKET NFT」サービスのNFTを受け取ることができます。

チケットNFTには、希少性の高い画像や実際の会場の座席情報などが記録されているので、ライブやイベントに来場したことの証明となる唯一の「記念チケット」として手元に残すことができます。


9.会員制コミュニティ

今までも会員制の飲食店はあったと思いますが、
その会員権をNFTで管理しようというものです。

予約するには、そのコミュニティ発行のNFTが必要となります。
仮に不要になった時はNFTとして誰かに譲渡することも可能です。
さらにお店やコミュニティによってオリジナルの特典もついてくるので、
今後もこういったNFTの使われ方は増えるのではないでしょうか。

違う切り口として、投票権を付与する会員制NFTもあったりします。
有名なのが、新潟県山古志村が発行する「NishikigoiNFT」です。

このオリジナルNFTを購入保持することで、山古志村が行うコミュニティ運営に対しての投票に参加できるといった特典が付与されます。
ファン作りといった意味では、面白いNFTの使われ方だと思います。


以上、NFTの活用事例を簡単に列挙してきましたが、
すでに色んな活用方法があります。
これからもどんどん新しい発想が生まれてくると思うので、NFTの将来にも引き続き着目していきます。


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