今のパソコンって頑丈すぎて買い替え時を逃すよね、って話

自作PCをサーバー向けに仕立て上げて運用する流行が終わったのはいつ頃だったか。
個人的には2016年ごろまでだと思っている。
VPSの性能向上とかRyzen登場以後による省電力という方向での進化が終わった影響、さらにNAS専用機の低価格化のせいかもしれない。
我が家には2016年ごろに初めて自作したintel 6th genの自作機がある。
現在はVPN,DNS,SAMBA,NextCloud,RustDeskリレーサーバーなどの運用をしている。
構成は:
core i7 7700
ASUS H170 pro gaming
DDR4 8GB*4枚 2133MHz (多分crucialかそこらへん)
WD 8TB HDD
Crucial BX100 240GB
コルセアの電源500W
AK400 CPUクーラー

CPUを強化したり、メモリをモリモリ積んだり、HDDでRAIDを組んだり、時にはProxmoxサーバーにしたり、24時間いつでも触れるよう常時起動の普通のデスクトップPCとして使ったり、大変遊びがいのあるマシンだった。

今の流行を見ると、かつてはラズパイNAS自作とかも流行ったけど、ラズパイが高性能になったりコロナで供給が滞ったり円安で値段が上がったりですっかりN100にとって代われた印象がある。
そのN100も自作マザーだけを見ると結構お値段がする。

さてこのPC、CPUパワーだけ見ればまだまだ現役なのだけど、Windows11に対応していない。TPM無効化すれば普通に使えるけど、それでもデスクトップPCとして使うにはパワー不足を感じるようになった。

稼働時間は10万時間を平気で超えるくらいだとおもうのだけど、定期的に埃掃除をしている関係か、おかしな挙動をしたことは一度もない。
もったいない。大変もったいない。工夫すればまだまだ戦えるのに、OSの足切りで2軍落ちとは。

ちまたではN100にアイドル消費電力で負けているといわれているけど、Performance-Per-Wattでは実はそれほど差はないのである。
何ならブーストクロックはこっちのほうが上なので、ブラウジングとかの体感だとこっちのほうが快適ではある。

かつて「ぶっ壊れるまで行けるところまで行ってみよう!」っていう発想でものすごく酷使したのだけどあんまりにも壊れなかったので飽きてしまったくらい。

ネットで"パソコン 寿命"で検索するとソースの怪しい情報がいっぱい出てくる。やれ5年やら3年やら…
検索エンジンの性能劣化のせいか、"実際に何年運用して壊れました!"みたいな体験談が本当に引っかからなくなった。
悪い意味で実践的ではない、形式主義の責任を取りたくないが故の角が立たない情報発信が目立つ。
その態度はわかるけど、そんな適当な情報発信をしているとAIに仕事全部取られると思うんだが。挙句AIのまとめを見るだけの人が増えて広告を踏んでもらえないだけだと…

まあ他人の行動はともかく、うちのPCはなぜか全然壊れない。そういう個体もありましたって話を残しておきたいです。

windows10がサポート終了の話が出ていなかったら、Core 2 Duoおじさんももう少しYoutubeで活躍できていたかもしれませんし、機械的な寿命ってのはなかなかわからないから面白いですね。


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