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奄美スタイルの自然観察方式(妄想)

あと10日ほどで世界自然遺産の登録地域の一部となる奄美大島。その豊かな自然を確かめようと来島される方も増えてきています。他方、自然遺産として後世にまで保全し残していかなればならない責務もわたしたちにはあります。

そこで、観光と環境保全の両立をするにはどのようにしたらよいかを環境に詳しくない素人が考えてみました。

私が考える観光と環境保全を両立する6施策です。

①一般の方が自然観察できるエリアを(3~5カ所)限定する

一般の方がと書いたのは、研究者や関係機関の方、そしてガイドの方々のルート開発の場合は除外する必要があるからです。

環境保全のために、どこでも立ち入れる状態から、ここは展示や整備もしっかりしているので観察できる場所に限定するという意図です。

②自然観察エリアには、静かで環境負荷の少ないEVカートでアプローチ

自家用車、レンタカー、バスなどの自動車はエリアの手前に設置された駐車場に駐車して、ガイドの方が乗るEVカートで自然観察エリアへ向かう。
静かで環境負荷が低く、動物たちへの配慮、道路の保全、入場者数を制限することにつながる。

③自然観察エリアには認定エコツアーガイド(有償)もしくは地元住民ガイド(無償)と必ず入る

自分たちで山に入っても、何故この植物の樹形はこうなっているのか?他の植物との共生関係は?その動物の他の時期や時間の生態は?など知識を通した観察ができません。ただアマミノクロウサギを見ただけでは、「カワイイ~。」「今日は10羽見た!」だけに終わってしまいます。
しっかりと知識を習得した認定エコツアーガイドと一緒だからこそ見えてくる自然があります。
昔から暮らしているので、孫とかを案内したいという場合にも集落で簡単な講習を受けてから連れて行くと「じいちゃん、スゴイ!」ということになります。
全国の地域に先駆けて、自然観察はガイドと一緒にという奄美スタイルができると良いと考えています。

④自然観察エリアへの入場者数制限

一気に同じスポットに来場者が増えると自然の破壊につながります。ガラパゴス諸島でもこうした事態が発生したため、来場者を分散させる工夫をしています。
一日の時間帯で入場者を制限し、ゆったりとそして環境保全しながら動植物にやさしい自然観察には、面倒ですが事前申し込みによる入場者数の制限が必要です。

➄事前の学習は旅の前に、エリアに入る前の基本知識はビジターセンターで

旅の前にどんなところが見どころかの情報提供をホームページで提供します。さらに、自然観察スポットに入場する方は、事前にビジターセンターで観察のポイントや観察上の注意のレクチャーを受け、入場許可とします。

⑥生活道路と自然観察の共存も奄美ならでは

環境文化型の国立公園でもある奄美大島は人々の暮らしと自然が密接に関連しています。自然観察スポットと生活環境が切り離されていない場所では、お互いにルールを作って、共存を図りましょう。


以上、素人の妄想レベルですが、世界に誇る自然遺産に感動し、それを残していくことに参加できる喜びを得るためには、世界に誇る自然観察方式を作っていかなければと考えています。


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