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聴講:成安造形大特別講義[AIとデザインの共生] byしょーてぃー氏_240601

掲題の特別講義をご紹介頂いたので、学生に混じり参加させていただきました。テーマは:「AIとデザインの共生 <創造性を拡張する実践と学びの在り方>」です。


生成AIを実際に触ってみたい(私の目的)

巷でよく耳にしているAI/生成AI、気になっていたのですが何から始めたら..?(怖) 状態でした。社内でもいろいろとPJが進んでいるのですが自分でもしっかりつかめているとは言えず…。今回はオフラインで、@しょーてぃーさんが手取り足取り教えていただけるタイミングがあるということで成安造形大へ馳せ参じました。

関西でAI×デザイン系のオフラインイベント(ちゃんと調べたこと無いですが)ほとんど見ることがなかったので凄くありがたい機会でした。

講義の流れ。生成AIを用いたWSも!

もちろん学内イベントなのでメインの聴講生は学生。
私自身も無学の徒ですので、学生と同じ気持ちで聞かせていただきました。

<講義1.5h>
・ビジネスやデザインのプロセスにおけるAIがもたらす変化についての講義
・世の中の先進AI事例とそれらが何を変えてきたか(変えていこうとしているか)
・AIの利用で気をつけるべきこと(生成におけるリスク・倫理・知財・権利など)

デザインのプロセスやタスクを生成AIがどのように変えてきたか、また変えていくのか、を解りやすく説明頂きました。業務として一連のプロセスを通した人はナルホドと思いながら見れるですが、学生にとってついていくのは少し難しかったかもなと思います。

でも、今回の講義はリアルタイムでどんな恥ずかしい質問でも随時受け付けるAIも用意されてました!

ここにもAI。シャイな人へ質問の工夫

上記は、このイベント用に用意された手元で答えるしょーてぃーさんの分身。講義中に出てきた単語や気になることを手元で聞ける!(もちろん手を上げれば質問にも答えてくれますがw)

<WS1.5h>

① プロンプトを生成
② 元画像を生成
③ ①のプロンプトと②で生成した動画を動画生成AIにぶちこむ
④ 作った動画を並べる
(今回はCanva)

感想(主にWS)

1時間もないうちに一度にたくさんの生成AIツールに触れて体験することができました。ひとつのツールではなく、生成AIで生成したものを次のツールにかけて、outputを目指すというやり方に驚きました。

OUTPUTの目的が見えたときに、なんとなく、画像生成AIで画像や動画を作ってる人がどこで試行錯誤しているかが少し分かった気がします。
今までは「プロンプトでいろんな言葉を入れ替えて調整しまくってるんじゃない?」くらいの解像度だったのが、
 ・前提のプロンプトを理解した上で変更する
 ・画像のつながりを意識して作るのが難しい
 ・Aで生成したものをB(別の生成AI)に投入することを意識する
ような事がわかるようになりました。

例えば苦戦したポイントとして、「画像のつながりを意識して~」だと、以下のようなことが困りごとでした。

日本人男性の動きの少なさたるや。
  • うまく4コマの起承転結にならない、もっと上手いつながりを作りたい

  • ”転”のコマを劇的なものにしたい

  • 思い描いてるシーンと別のイメージになる


実際に作ってみて、楽しかったポイントとして以下があります。

canvaにて。
  • 意外と出てきた4コマに、明確なつながりがなくてもなんとなく人間側が勝手にストーリーを保管してくれる

  • 後から文字を追加するなどで補足できる

  • イメージとしてその場に人が登場して,動画などで少しの動作がああるだけで感情が明確になりUXのイメージがつかみやすくなる(かも)

  • ここで作られた表情=湯上がり感で求めているもの、みたいに定義できるのだろうか?

  • 映像におこせるとビジュアルの持つパワーが凄く強くなる。
    →パワーが強くなったときに、受け取る側は騙されすぎないように、AIの細かい荒を探すことに夢中にならないように、といった点では気を付ける必要がありそうです。

爆速WSだったが楽しんでやれました。学生さんメインなので私は横目でいそいそと作業させていただいてました。
家に持って帰って自分で同じことできるのかな?(動画生成プロンプトはどの程度学習させているのか..?)

 WS内で少しつまづいたこと

単純にWSとしておっと、と立ち止まってしまったところだけ記載しておきます。画像・動画プロンプトを吐き出す際に以下の点に困りました。

WS用に用意されたもの。

・指示を打った際に挙動がうまく動かない時がある
・コマ割りは出るがプロンプトが出ない、指示したあとに止まる
   (reloadして再質問した。素人としてはちと怖い)
・リセットがどこまでリセットされるのかなーというのは不思議。0からになる?
・コマを修正してもらったときに事例のキャラクタが出た
 →(しょーてぃーさんより事例で紹介頂いた “敬語に不安がある日本人の新人社会人がメールを返答する時に、入力した内容を全部適切な敬語にしてくれるサービス”のストーリーを4コマで考えて”)のパラメーターが引き継がれていた?

この辺りは、慣れてくると「あるある」なのかもですがちょっと反応が変わったりするとビクついてしまう小心者でした。

全体を振り返って

今まで生成AIってどうしたらいいか解らない、という人に目的を作ってあげて、それに向かって試行錯誤することを通し、「生成AIでOUTPUTする」ってこういうものなんだよ、が理解できた(素人に近い私には特に)素晴らしいWSでした。

今までは「画像作れる」が、どんな画像作ったらいいか解らない、何に使うのが効果がありそうか解らない…で手が止まる状態でした。課題という「目的」に従って手を動かすことで、工夫や応用などの芽が少しづつ出せるかもしれない…と感じました。

前半の講義における先進的な事例もテーマである「AIとの共生」を感じさせるには十分でしたが、なによりもアフタートークで、しょーてぃーさんがいろんなサービスを紹介するために生成AIとおしゃべりしているように指示していることが「AIとの共生」を感じました。
探しものや、画像生成などを、「それ、いいね!」などの口語でチャットしながら、進めていく生の過程にパートナーとしてのAIの像がしっかりと顕現していた気がします。

その他 雑記

<余談>自分の母校と同じくらい、のどかな所にあったのですごく親近感を覚えましたw 少し小高い丘(か山の中腹か)にあり、琵琶湖が臨める場所でした。大学という場所が久しぶりだったのでとても懐かしく穏やかな気持になりました。

涼しくて気持ちいい。


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