オカダカズチカ選手の退団について男色ディーノが考えてみる

どうも。男色ディーノ改め、社会派ディーノです。何にもかかってないです。強いて言うなら語感だけ。そういえばちょっと前になるけども占いに行ってきたところ、改名するなら「ディーノチャン」がいいって言われたので、ペンネームとか芸名はディーノチャンにしようかしら。
 というわけで、プロレス界に起こった出来事を私なりに言葉にする今週の「週刊ディーノチャン」は、やはりオカダカズチカ選手が新日本プロレス退団という話になるでしょうか。私の視点として、今後プロレス界に何が起こるか、オカダ選手はどういう存在だったかを語ろうかと思います。

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たぶん、ひとつの時代が終わったんだと思う。
棚橋選手が社長になったこともそうだし、今、日本プロレス界には何かが起こっている。
オカダカズチカ選手が新日本プロレスを退団するというニュースが出た。
ちなみに私とオカダ選手の間には、DDTに出てもらった時のあいさつ程度の面識しかない。

オカダ選手を好きだとか嫌いだとかそういうファイトスタイルでの好みはあるだろう。
しかし、事実として低迷していたプロレス界を救ったのは、オカダカズチカ選手である。
昔、業界最大手の新日本プロレスが低迷していた時期があった。
いわゆる暗黒時代と盛り返してきた時期との前後はあるけれども
そんな時に現れたのが、海外修行から帰って来て一気にIWGPのベルトを獲ったオカダカズチカ選手だった。
当時はけっこうなざわめきが生まれた記憶がある。
これは、今にして思えば新日本プロレスがギャンブルに勝った瞬間だった。
ここで言うギャンブルとは、セオリーにない奇策に打って出ること。
海外遠征から帰ってきた若手がそのままトップになり、そのままトップをキープし続けるなんてことは今までなかったケースだから。
トップ戦線に食い込む、までならある。
あとは、タイガーマスクのようにジュニア戦線ならあったのかもしれない。が、それでもヘビー級として完全に団体のトップになったことはない。

若い選手が一気に出て来て天下を取る。

これは、プロレス業界を変えた出来事だと言っていいだろう。
結果客層も入れ替わり、新日本プロレスは不動の最大手の座を確立した。

プロレス業界は、良くも悪くも慣例を重視する傾向が強い。
プロレス界にとってほぼ何の影響も与えない私ですら、苦情が入る。
その多くは、要は「先人の築いてきたものを壊すな」というニュアンスのもの。
例えば「プロレスをバカにするな」という意見は、掘り下げていけば「今まで作ってきたプロレスのイメージを壊すな」という事である。
おそらく、私など比較にならないほどの「ご意見」がオカダ選手を襲ったことだろう。
今ほど誹謗中傷が問題視されていなかった時代の話でもある。
そんな中トップを張り続けることで、新日本プロレスを救った。
業界最大手が好調だと、業界そのものが好調に見える。
その意味で、結果としてプロレス界そのものを救った。
現実的には、そんな単純なものでもないのだけれど。
ただ少なくともDDTは新日本プロレス好調の裏でしれっと団体としての格を上げることに成功した。

ここで、話を少し脇道に逸らしてみる。
私目線で、オカダ選手がプロレス界のトップ足り得たのは、ある技が素晴らしかったからだと思っている。
それは、オリジナル技のレインメーカーではなく。
オカダ選手がプロレス界を代表する選手になれたのは、プロレスを代表する技=誰でもわかるプロレス技の完成度が高かったから。
つまり、ドロップキック。
他のスポーツにはない、プロレスならではの技。
使う選手は多いけど、その中でも群を抜いて違いを出せる。
それがオカダ選手のドロップキックである。
世の中にプロレスを伝える時、必殺技が高度化しすぎてしまっているという問題があると私は思っていて。
そういう意味でドロップキックは非常に伝わりやすい技だと思う。
だからドロップキックで違いを出せるのは、オカダ選手の明確な強みである。

話を戻そう。
20代だったオカダ選手がトップに立ったことで、新日本プロレスに夢が生まれた。
それ以降、オカダ選手はプロレスを背負い続けている。

そんなオカダ選手が新日本プロレスを退団する。
これは、けっこう業界にとって思っている以上に重いニュースだと私は思っていて。
一部報道では海外挑戦の話も出ているけれども、状況的に中邑真輔選手がWWEに挑戦した時とは違う。
オカダ選手の退団によって、国内のプロレスの象徴が空位になったことを意味するのではないか。私はそう思っている。

以下、もう少し踏み込んで考えてみる。

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