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新日本プロレスのリングに上がるということ←2009 ←2024

本来は木曜日に書きたかった特別記事なのですが、今週はやらなきゃいけないけど面倒くさいことをまとめてやる週に設定していたので、妙に忙しくて書けませんでした。
例えば健康診断とか、運転免許の更新とか。
大人になると、時間効率で考える癖が出来てきてて、「これくらいの成果を出すのにこれくらいの時間を使って」…といった計算をするようになるんです。
そういう意味では健康診断も免許の更新も、特に成果とか無いんだけども「これくらい時間を使わなきゃいけない」って決められているので楽であると共に、やっぱ時間使っちゃったなぁと思ってしまいます。

やんなきゃいけないからやってるはずなんだけども。
これが大人ってやつなんですねきっと。
で、気づいたらもう土曜日。
ようやくまとまって記事書ける時間が取れました。

↑というのが近況なのですが、徐々に緊張してきました。
なにがって、デスペちゃん興行が、ですよ。
私はこう見えて緊張する方で、いまだに毎試合試合前には緊張しています。
ただ、それとは別の緊張。
デスペちゃんが主催する興行とはいえ、リングとしては新日本プロレスのリングです。
他の選手はどうだか知らないけど、私は普段とは違う緊張をしておるのです。

これも、私が大人になったからでしょうか。
昔だったら意地でも言葉にはしなかったと思うのですが。
今なら片肘張らずに言えます。

6月10日が近づくたびに、どんどん緊張してきてます。

私、他団体に出る時は、普段とは違う緊張をしてしまう方です。昔から。
とりわけ、メジャーと呼ばれるリングはやはり緊張します。
私は、おかげさまで全日本プロレス以外の主要団体には出させてもらった経験があります。
その都度緊張してましたが。

その中でもやはり新日本プロレスは特に緊張しました。
なぜかというとね。
私のキャリアにとって、勝負所だからです。

こう書くと勘違いされそうなので、私の思想を述べておきますね。
その選手の価値を決めるのは、普段の戦いだと思ってます。
私で言うDDTでの一試合一試合が全て自分の価値を決めると思ってるんです。

超極端な事言いましょうか。
普段のDDTでの試合では、「私が面白い」と思われなくてもいいと思ってます。
試合のテーマにもよりますが。
見に来てくれたお客さんが、結局のところ有意義な時間を過ごしてくれれば、それが私にとっての「いい仕事」だと考えています。
「私が目立ってやるんだ」的な考え方は、基本的にDDTではしていません。
見ている人が面白く感じるためにどういう戦い方をするべきか。
これを考えて挑んでいます。
とはいえ、言うて戦いなんで。
戦いの中でそれをどう表現できるか考えています。


これ、DDTでの話ね。
今はDDTの陣容が揃ってきていて、私が一番目立たなくても面白いものが表現できていました。
昔は、私が目立った方が面白く感じてもらうのに手っ取り早かった。
だから目立とうとしていた。

今は違います。

私じゃなくても面白いものは表現できる。
ただ、これも言っておかないと手を抜いていると思われてしまうので述べますが。
面白くなるための全力は尽くしていますよ。毎試合。

とはいえ見ている方はそんなこと気にしなくていいです。
リング上で起こったことをそのまま楽しんでもらえれば、それが一番です。
ただ、お客さんから見えないところで仕事をしている選手は確実にいます。
それは、私がバカバカしい系レスラーだからではなく。
強さという面白さを表現する選手たちの間にも、お客さんからは見えない仕事をしている人はいるんです。

おそらく、皆さんもそうでしょう。
評価されづらい仕事をしている人は、確実にいる。
そういう人の方が世の中多い。
言っちゃえば、評価されづらい仕事の積み重ねで世の中回ってるんです。
評価される人は、ある意味評価されることで報われてる部分もあります。
まあ、そういった人も本当に評価して欲しい部分を評価されて無かったりするもんですが。
ただ、評価されづらいのにそれでも頑張っている人を、私は尊敬しています。
私もそうなりたい。
評価されに行く仕事でもあるのでそこらへんは難しいところですが。

話を戻します。

DDTでは、自分の立ち位置をそう定めています。
今、冷静になって思うと、2月のKO-D挑戦の時は引く部分が強すぎた私を上野さんが指摘してくれたんでしょうね。

引くときは引く。
でも、行くときは行く。

逆に言うと
引きすぎるな。
行けるなら行け。

そのバランスを再確認させてもらった挑戦だった気がします。

で、ですよ。
DDTではそれでいいとして、他団体に出る時はどうなんだ?
っていう話です。今週の特別記事は。

他団体では、基本的には引きません。
何のために呼ばれてるかを考えたら、自然とそうなります。
勝負所とは、勝負するところなわけで。

私、wikiによると2009年にスーパーJカップというジュニアの夢の祭典に出させてもらいました。
初めて新日本プロレスに出たのがこの時です。
あとは、メキシコのAAAが新日本プロレスが主催で日本公演を行った時に出ました。

ぶっちゃけて言うと、スーパーJカップという大舞台に私が出られたのは、飯伏さんのバーターでした。
でも、この時ばかりは私は引きませんでした。

ちょっと前の記事でも学歴に例えましたが、
新日本プロレスは東大卒です。
学生プロレス→どインディー出身の私は高卒。
とてもじゃないけど新日本プロレスで私が試合するのは場違いです。
それはわかっています。

だけどね。

仕事の内容に学歴は直接関係ないのと同じように。
プロレスの仕事の本質的な部分に、出身団体は関係無いんです。
見に来てる人に、面白さを提供すればそれが正義。
だから、緊張するんですよ。
普段からやってる仕事が、業界最大手に通用するかっていう緊張。

ちなみにこれ、憧れの念ではないです。
新日本プロレスはもちろんすごいとは思ってます。
それは、まんま東大を出た人に対してすげーって思う感覚。
自分ではとてもじゃないけど出来ない。

だけども。

だからこそ負けられない。
あっちの流儀では勝てない。
知識量や学力では東大出た人に勝てないように。
だから、違う能力で勝つ。
じゃないと学歴がすべて、20歳そこそこで人生の勝負が全て決まるってことになるじゃないですか。
そこは抗いたいわけで。

世間的にはプロレスと言えば新日本プロレスって部分もあるけどね。
だからと言って新日本プロレスのやり方がプロレスの全部じゃない。

…そう思って臨んだのが2009年のスーパーJカップでした。

そして2024年。15年が経ったのかな。
私は、また新日本プロレスのリングに上がります。
デスペちゃんの興行だから、ちょっと毛色は違うけども。
ただ、ヤることは同じ。

15年経って年齢を重ねた私は、より頭が整理されています。
あの頃よりも、ヤることはハッキリしています。

そして、あの頃よりも緊張しています。

ま、今日の記事で何が言いたかったかというと、
新日本プロレスに上がるのは緊張する。
今だんだん緊張が増してきてる。
ってこと。

15年前には意地でも言語化しなかったことを、こうやって言葉にして読んでくれてる人に伝えるようになったのは、私の成長なのか退化なのか。
少なくとも、変化ではありますね。

15年ぶりに、見せるモノ。

ここから有料にします。
そして、今回は遠慮なく500円です。
必要以上に内面晒してるんで。
700円にしようかとも思ったくらい。
500円で勘弁したる!
あ、無理はしないでくださいね。
つまりはただの恥ずかしい自分語りなんで。

2024年の男色ディーノです。

---------
どうも。
47歳になりました、男色ディーノです。
32歳でスーパーJカップ出たんだね私。

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