11.12両国大会で起こったこと【無料版】

昨日(11.12)は両国国技館大会でした。私から見てもたぶん面白い大会だったんじゃないかと思うんだけども、見た人の評価はどうかわからない。
プロレスだけじゃなく、エンタメそのものがそうなんだけど、面白いかどうかって自分にしか評価できないからね。
多くの人が面白いと感じればそれは素晴らしい事なんだけど、多くの人が面白いと言ってるからといって自分にとってもそうであるかは関係ない。
…と、インディプロレス団体という立場にいる私としてはそういうメンタルで戦わないと大手には勝てないのでね。

そんなわけで週刊男色ディーノでは、主に客観的に起こったことを【無料版】として書かせてもらっております。で、より私がどう思ったのか私視点でもうちょっと踏み込んで気づいた物話を【有料版】で書かせてもらう形で今週はいこうかと。
では試合ごとに。

◯第一試合
KO-Dタッグ。タイトル戦が第一試合に組まれているってことで、思うところがある人もいるっぽいね。
でも、これには結構年季が入った理由があって、昔のDDTからよくあったやり方なんですよ。と言うのも、DDTって第一試合を大切にしていたんですね。最近はそうでもなかったけど。だから、一発目にタイトルを持ってくる事が多々あった。久しぶりだからその歴史を知らない人が増えたんだけれども。だから、私的には懐かしい感じがした。結果、いい大会へのスタートが切れたんじゃないかなと思っている。

◯第二試合
多人数のタッグマッチ。ビッグマッチにはよくある多人数の試合だけど、プロレス人生を線で見た場合にこういった多人数の試合とどう向き合うかが大切になってくる。で、他の人より考えた奴が抜け出すんだと思う。
だから、選手的にはこの位置での経験はかなり重要な気がする。

◯第三試合
東京女子の試合。ごめん、この試合は私の試合の直前で見られなかった。でも、この試合で何を残すつもりだったのかの各々の気持ちを知った上で映像で見返したいところではある。ABEMAの番組なき今、東京女子の選手に答えを聞く機会ないけど。

◯第四試合
土下座が似合う社長がいる会社で良かったという試合。
年間最高土下座にノミネートされてもおかしくないいい土下座だった。

◯第五試合
TOKYOさん。平田さんもある意味東京名乗ってるようなもんだし、足立区出身の人は東京を代表したがるプログラムが幼少期にあるのだろうか。正田さん軸で見た場合、この試合のために何を用意していたのか、というのは私としては気になった。何かを用意しなければ、TOKYOさんには勝てないし、やべーとも思わせられないよ。

◯第六試合
DDTと全日本プロレスの対抗戦。納谷さんはアニメのソムリエとして一流で、私がその期のオススメアニメを聞けば必ず教えてくれる。だからってわけでもないけど、納谷さんはもっとアニメのようなプロレスをやっていいんじゃないかと私は密かに思っている。そして斎藤ブラザーズは、やはり注目し続けようと思った。あんなにプロレスラー然とした風貌をしている兄弟は多くない。

◯第七試合
遠藤vs佐々木。ベルトもかかってないただの団体内シングルマッチだが、逆に言うとベルトもかかってないただのシングルマッチがビッグマッチで組めるか?ここに関しては、ただの身内のシングルマッチを組ませたこの2人の功績が商品として認められたんだろうね。

◯第八試合
赤井沙希引退試合。赤井沙希に関しては要望があれば書くかもしれないけれども、私から語る事はしないと思う。ただひとつ私見をコンパクトに述べるならば、デビューから10年間年々人気を増やし続けたという事がひとつの事実であり、辞めるまでDDTの選手から疎まれていないというのもまたひとつの事実である。つまり、皆はビジュアルやら華で主に評価していたかもしれないが、私から見ると実は人間力で勝負していた選手だったんだと強く思う。お疲れ様でした。

◯第九試合
今一番DDTを体現している選手が平田さんであることは明白だ。これは、私から見てもそう思う。以前から頼もしい選手だったのだけれど、アウトプット力がついた。細かく言えば私とは持ち味が違うので、嫉妬はしてるけど心の整理はついている。ま、そこら辺は語る日がくればしっかり語ります。
そしてヒロムちゃん。やはり、私はヒロムちゃんを尊敬している。尊敬する気持ちが強すぎて、ついつい試合後出て行ってリップロックをかましてしもた。これが以前に語った正しいリップロックの使い方なのです。

◯第十試合
MAOさんもuniversal王座戴冠。正直なところ、私視点では今年のDDTはMAOさん平田さんで裏回ししてた部分あるんで、この大舞台でMAOさんに結果が出てちょっと安心している。裏回ししてた部分は一回では語りきれないので今回ではなく別の機会に。

◯第十一試合
そういえばクリス・ジェリコもクリスだった。DDT両国はクリスによってセミ、メインが行われたんだなーとどうでもいい感傷。それはさておき、世界トップの試合がDDTで行われた。で、選手目線でもこの試合はやはり凄いのだけれど、私から見たこの試合は方法論としてやっぱ凄いなーという点を無料版で。

◯メインイベント
クリスと上野さんの王座戦。上野さんが王座戴冠。名実ともに上野さんがDDTを引っ張っていく事になる。どんなDDTになるのかシンプルに楽しみではある。有料版ではこの後王者上野がぶつかるであろう壁について考えてみる。


こんな感じでしょうか。今回特に思う。DDTはしれっと世代交代に成功したという事に。今回の両国、もちろん他団体の力は借りたけれども、それでもマジでこっそり主要カードで世代交代を果たせているので、実はDDTの未来はけっこう明るい気はしてる。ソフト面はね。あとはハード面でなんとかする必要があるんだけど、それについてはこれまた別の機会に。私はDDTらしさが出たいい大会だと思ってるけど、見てる人は別に私の意見に引っ張られることもないよ。ただ、少なくとも初めて見る人に「DDTってこんな感じ」と言える大会だったとは思います。ではまた来週。もしくは気が向けば有料版で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?