ぼくのかんがえたオールトゥギャザー

月曜日、週刊男色ディーノです。
先週の疲れがまだ抜けません。
これが加齢ってやつなんだね。
ただ、自分が好きでやってる仕事なんで苦ではないんだけどね。
だからこそちゃんとあらゆるものを抜いて次の試合に備えなきゃいかんのです。
現役なんてその繰り返しだろうからね。
というわけで、もういっそ今日はこれ書いたあとは全てを投げ打って回復に充てようと思います。
探さないでください。

で、今週は先週末行われたオールトゥギャザー(以下AT)について語ります。
でも例の如く試合は見てないので、試合内容については語りません。
概念についてです。
今回のATも、やはり客入り的に苦戦したようで。
前回も言ったけど、選手は頑張っているんだと思います。
というか、頑張るもんだと思います。

それでも、お客さんが入らないのはなぜか。
グレート‐O‐カーン選手もⅩで改革案を述べていたのですが、それだけATには頑張って欲しいんだと思います。
私も同じです。
「ALL TOGETHER」
という、プロレス界がひとつになった組織、大会ならば成功してもらわないと。
プロレスのイメージそのものになってしまうので。

ここにきて、前回のタイチ選手や今回のO-カーン選手という、新日本プロレス所属の選手が意見を述べたというのがポイントになってると私は思っていて。
悔しいかな、現状では新日本プロレスだけで大会場で大会をやった方が埋まってるんですよ。
だとしたら、経済的な意味だけで言うと、ATは必要なくなってしまう。
これはかなり業界がいびつである、ということを明らかにしてしまっています。

細かく数字を引用します。
6月15日に行われたATは、北海道の北海きたえーるで開催され、観客動員は2156人。次の日6月16日に行われた新日本プロレスは同会場で、観客動員2370人。
曜日の違いとか、違う部分は多いと思います。
ただ、新日本の方が多いのは事実で、大雑把に見ても同じくらいだとは言えるでしょう。
この数字だけで言うと、新日本プロレスファンとプロレスファンの数が同じくらいってことになってしまいます。
今のところですが、否定できる材料はありません。
そりゃね、他の要素から考察は出来ますよ。
ですが、ある種の現状がここです。
この状況を変えなきゃねって話なんです。

もちろん私はいち選手なので、こうやって気楽に意見を書けるっていう側面はあります。
でも、大きく見たら当事者でもあるんでね。
とはいえ意見を誰に言えばいいかもわからないし。
私の格的にどこか媒体から取材が来るわけでもないし。
だからこうやって自前のプラットフォームで書かせてもらっている次第です。
ちなみに前回の記事は案の定、誰からも怒られませんでした。
今回はどうでしょうかね。

話をATに戻しましょう。

これは、新日本プロレスがどうって話ではないです。
ATの在り方が変わらなきゃいけないと私は考えます。
だって、新日本プロレス含んでいるはずのATの動員が、新日本プロレスより少ないってやっぱりおかしいですよ。
だから、何かしらテコ入れは必要なんじゃないでしょうか。

繰り返しますが、私はATが成功しなきゃいけないと思っています。
それこそ、プロレスのイメージそのものですから。
そのために必要なことは何かと言うと、やはりハードとソフトの両方、でも差し当たって必要なのはハードの整備じゃないかと思うわけです。

まずハード部分。
そもそもで言うと、現状ATの組織図が見えなさ過ぎるんじゃないかと。
誰がやってんのコレ?
っていう疑問がどうしても拭えません。
そこはハッキリさせた方がいいんじゃないかなあ。
お金を払う立場からしても、何にお金を払っているのかわからないのは不安すぎます。
そこをハッキリさせてもらうだけで信頼度が生まれる気はします。

そしてソフト部分。
これに関して言うと、ハードにも関係してくる話ですが、今はそれぞれの団体や選手のファンがお客さんとして来てくれているだけです。決してATに対する信頼度でファンが集まっているわけではないと私は思っています。

これは先日のデスペちゃん興行に出て思ったことなんだけど、あの形がある種理想のATな気もするんですよね。
「デスペインビの方がオールトゥギャザーじゃないか」
という声もエゴサしている中で多々見受けられました。

フェアに言うと、状況というか環境が違います。
ATの方が、色々と調整が大変なことが多いとは思います。

ですが、あれはヒントになるんじゃないでしょうか?
前の記事でも書きましたけども、ATに足りないのは「見たい」だと思うんですよ。
誰の視点でカードを決めてるかというと、たぶん「団体間の都合」です。
各団体の都合を集めて大会を行っているのが現状のATなんです。
デスペインビがなぜあれほどファンの興味を集めたかというと。
デスペちゃんが「見たい」カードを集めたからです。
そして、カードを伏せていたにもかかわらず、デスペちゃんの「見たい」にお客さんも乗ったんです。
要はハード、この場合で言う主催者のデスペちゃんに対する信頼がそうさせたんだと思います。
まあ、細かく言うとデスペちゃんの奥にあるのが新日本プロレスでもあるんですが。
ただ、あの大会に関して言えば、デスペちゃんへの信頼が注目を集めたわけです。

ATには、現状それが足りてないと思います。

内藤哲也 vs ジェイク・リー

とても魅力的なカードだとは思います。
ただ、ここに「誰の責任の上で組んだのか」が見えると、さらに多くの人に響いたんだと思うんです。
それこそ新日本プロレスで行われていたら?逆に、ノアで行われていたら?
もう少し変わったんじゃないかと思うんです。
終わったことなんで「たられば」ではありますが。
ATの意図がもう少し見えないと、この状況は続くと思います。

このように、まずはATの「表情」がもう少し見えないと、乗れるもんも乗れんのではないか?というのが私の意見です。
誰の意向でどのように動いているのか。
団体ではないから、運営は難しいとは思いますが。
それでも、やはり「プロレス」を背負い、集める存在である以上、集客してもらいたいなーとは思います。
そして、ハードが定まってファンから表情が見えるとなると。
ソフトの見え方も変わってくると思います。

そんな感じです。
今週はATを(ネット等で)見た私の印象を語らせてもらいました。
これで完結です。

で、ここからは有料記事なのですが、
「じゃあお前がカード組んでみろよ」
と言われるのもアレなんで、私の妄想でカード組んでみます。
私が「見たい」と思っているものを見せたろやないかって話です。
もちろん、妄想です。
実際やってみたら大変であろうことは想像はつくのですが、机上の空論で想像するくらいは自由でしょうよ。

というわけで、有料部分では
「私だったらオールトゥギャザーはこうする」
をご紹介いたします。


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まずね。
私がATのカードを組める立場になった場合。
一番気にしなきゃいけないのが


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