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なぜ私が上野勇希がKO-D歴代最高の王者(かもしれない)と思うのか

特別記事です。久しぶりにリクエストがあったので書きますね。
私は「上野勇希が歴代最高のKO-D無差別級王者かもしれない」とnoteで書いています。
それに対して、どういうところが歴代最高なの?という質問があったので。

これ、前提として「私がそう言っている」だけの話です。
そうと決まったわけじゃないし、人によっても評価は変わります。
私はそう思っているってだけの話で。
あと、めちゃくちゃ細かい部分ですが「かもしれない」を入れてます。
まだわからない。
でも、素養はあると思っています。
それすら私の基準では、ですが。
なので今回は
「なぜ私が上野勇希が歴代最高の王者(かもしれない)と思うのか」
について語らせてもらいます。

まず、ここは押さえなければならないでしょう。
王者像って人それぞれだということ。
「王者たるもの、こうあって欲しい」的な。

とにかく強い人が王者なのか。
どんな汚い手を使ってでも負けない人が王者なのか。
誰よりも個性的な人が王者なのか。

人によって違います。
違っていいんですよ。
同じだったら誰が王者になっても変わらないってことですから。

あ、勘違いしないで貰いたいんですが、王者像の価値観が同じなのが悪いって事ではないです。
例えば、「強さ」が王者像の価値観の基本ではあります。
言うてプロレスは勝者と敗者が生まれる競技なんで、どこかで「強さ」が求められます。
その上で、の話なんです。
どう強いのかが求められてくる。

DDTの場合は強さの幅が広くていいんじゃないかと私は思っています。
シンプルな強さでもいい。
それを突き詰めるのが悪いんじゃない。
でも、そうじゃない強さもあるでしょ?

で、現王者上野が「最高かもしれない」と私が考える理由は。
表向きの理由と裏の理由、2つあります。
表向きの理由を無料で、裏の理由を有料で語りますね。

まず表の理由で言うと。
どの強さにも対応できるからです。
今のところ、上野がベルトを持ってからの防衛戦は

vs納谷幸男
vs男色ディーノ
vsHARASHIMA
vs彰人

が行われています。
これ書いている時点ではまだ結果は出ていませんが

v髙木三四郎

も決まっています。
これまでの挑戦者は、それぞれの強さを持っています。
そして、上野はどの挑戦者の強さにも対応してきました。
どの試合も、相手の持ち味を出させた上で防衛しています。
ここで言う持ち味とは、試合だけの話ではなく。
人生や各選手の背景を引き出している。
ここが私的に歴代最高の可能性がある部分です。

これを語るには、私が思うDDTの話になってきます。
DDTって、表裏一体のところがあるんですよ。
ヨシヒコなんて、その最たる例です。

ヨシヒコなんて、噓だと思ってしまえば噓ですよ。
身も蓋もないことを言えばね。
ただ、噓だと言ってしまったらそこで話は終わってしまいます。

DDTはそこに命を吹き込むことができるかどうかで勝負しているんです。
私は、ヨシヒコを噓だと言ってしまうプロレスを否定はしません。
というか、それが普通の感覚なのかもしれない。
今までのプロレスがむしろそうだったのだから。
受け入れられない人がいるのも理解はできます。

ただ、私はヨシヒコに命を吹き込むことがカッコいいと思っています。

考えてみてください。
デスペちゃんじゃないけど、プロレスって世の中からイロモノで見られがちなんですよ。

ヨシヒコを否定する人の多くは
「お前らが人形遊びやってるからそう思われるんだ」って言いますけどね。
私の考えではありますが、それって都合悪いとこから目を背けているだけで強い言葉を使うと責任転嫁です。
自分の好きなプロレスがあったとして、そうではないプロレスを好きな人に対する正論っぽいマウント。

昔から、プロレスは
「なんで避けられるのに避けないんだ」
「なんでロープ振って返ってくるんだ」
「なんで毎回カウント2,9で返すんだ」
「なんで最初から大技を狙わないんだ」
「なんでレフェリーは反則を見てないんだ」
「なんで相手の技を受けるんだ」
って興味のない人から言われ続けた競技です。
他にもあるかもしれません。

そんな人に対しては、どれだけ説明しても無駄なんですよ。
結局のところ、ロマンを感じられるかどうかじゃないですか。
どんな趣味もそう。
自分にとってロマンがあるからその趣味が好きなんですよ。
他人に押しつけるもんじゃ決してないと思います。

実際、前まではプロレスに興味がなかったけど、実際に見たら面白かったって人も多いと思います。
細かいところは違うにせよ、ヨシヒコも同じですよ。
楽しめるか、楽しめないか。
実際に見て、楽しむ人もいる。
そこにあるのはロマンがあるかないかって話だけです。
噓かどうかは極端な話どうでもいい。

逆に言うとプロレスラーの立場からすると、一挙手一投足で見ている人に噓かどうかどうでもよくさせる、すなわちロマンを感じさせなきゃいけないわけですが。
そこの力量はプロレスラーには必要だとは思います。
すなわちどうすれば人が壊れ、どうすれば壊れずに技をかけられるか、または自分の身の守り方。
その面では昔と今を比較されるのはまだ理解できます。
時代背景や待遇や環境が違うだろとか、反論要素はありますけどね。
まあ、それは話が違うので置いておきます。

だから、私にとって今のところの歴代最高の暫定ではKO-D王者は飯伏さんです。
ヨシヒコ相手にKO-Dの防衛戦を行ってしまったのだから。
飯伏さんは、ヨシヒコに命を吹き込みました。
あれこそがDDTの縮図だと私は思っています。
見たことない人は、何かしらの動画で見てみてください。
あれ、生で見たら感動すらしますよ。今言ってもしょうがないけど。

私の王者像は、それです。
挑戦者に命を吹き込めるかどうか。
その意味で、私は上野勇希が歴代最高かもしれないって言ってるんです。

vs納谷幸男
vs男色ディーノ
vsHARASHIMA
vs彰人

今のところ、王者はすべての防衛戦で挑戦者に命を吹き込んできました。
人間に命を吹き込むのは、難しいんですよ。
ある意味、ヨシヒコに命を吹き込むのは技術だったり発想だったりがあればできる。
そもそも最初にやったってのが飯伏さんの素晴らしいところですが。
でも、人間って当然のことながら生きてて、動いてるんです。
それに命を吹き込むのは、相当難しい。

だから、飯伏さんを上回れるかもしれないと思ってるんです。

私が言う
「上野さんがDDT歴代最高(かもしれない)王者」という私の言葉にピンとこない人は、別の王者像があるんだと思います。
あと、上野さんが言う「おもろい」は、挑戦者が「おもろい」を作ってるだけじゃないか、と感じているのかもしれません。

違うんですよ。
王者によって「おもろい」を引き出されてるんです。
ま、この辺は見た側がどう捉えるかって話でもあるんですけど。

ただ、実はその意見に関しても一理はあって、まだ今の王者上野は自分のストーリーを語っていません。
今はまだ挑戦者のストーリーを最大限引き出している。
ただ、自分の物語は強く語っていない。

勘違いしないでください。これまでも、自分が挑戦者に対してどう思うかは語っている。ただ、自分の根っこの部分はまだ出してないんですよ。たぶんだけど。

そこに関しては、私はまだ判断がついていません。
だから、(かもしれない)なんです。私の中ではね。
それが出る日が来るのか、出る前に王座を落としてしまうのか。
わかりません。

ただ現時点での私の王者像
「挑戦者に命を吹き込めるかどうか」は少なくとも歴代最上位クラスだとは考えています。

ここまでが表向きの理由です。

で、ここから裏の生臭い理由を有料で語ります。
ここに関しては真偽は不明である上にそもそもが憶測です。
その点はご注意ください。

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