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移住と生き方

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同じ移住者のひとりとして、気になる移住者(検討中を含む)を取材。暮らし、仕事、家族のありかたなど、その人が大切にしているものに触れながら、これからの生き方を模索するきっかけに。
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#たんぽぽのしおり

てのひらから生まれるカタチ(北里かおりさん/熊本県南阿蘇村/陶芸体験交流会)

北里かおりさんのものづくり南阿蘇村出身、在住。現南阿蘇村集落⽀援で、陶造形家。建築や自然観察、テキスタイルなど、 テーマごとの海外旅を重ねながら、アー ト、⾳楽イベントや地域づくりに長年携わ る。現在は⼯房の再オープンに向けてイベ ントなどで活動中。初めて陶芸に触れたの は小学4年生のとき。開窯して2023年で25年。 ●Aso-Mebuki 陶芸体験、ワークショップに参加いただけます。 Instagram:aso_mebuki_11 土の感触やにおいを感じながら、向き合う

幸せな暮らしは、地域の人たちがいてこそ成り立つものだと気づいた(坂井章加さん/熊本県南阿蘇村/梅加工WSでの移住交流会)

講師:坂井章加さんの暮らしにまつわるお話 木漏れ日の下で笑う、坂井章加さん。2022年5月の末、村のあちこちで梅の木がまん丸な実をつけた頃、「梅の加工が上手な人」として地域おこし協力隊仲間から紹介されたのが章加さんだった。「初めまして」のときから、なぜだか初対面の気がしない。章加さんのまとう空気のやわらかさに触れると、詰めていた息をふぅっと思いきり吐き出せる気がする。 奈良県から熊本県南阿蘇村へ。移住のきっかけを辿れば、あまりに悲しい出来事がある。「やっと授かった子を流産

移住と生き方を考える Mさん夫妻の場合/沖縄県西表島

沖縄県西表島から、熊本県への移住を考えているというMさん夫妻。妻のくるみさんと、夫のわたるさん。2人の移住には、生活における便利さや仕事上の都合を超えたものさしがあるように思う。 取材:2022年3月 ※写真はすべて 提供/Mさん夫妻 夫婦共通のキーワードは、“自然に近い暮らし” くるみさんは熊本県出身。あの新型コロナウイルスが猛威をふるいだした頃、くるみさんは熊本市でヨガと新体操の講師をしていた。勉強のために計画していたインドへの渡航が白紙となり、「時間が空いたし、行っ