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「一日一止」と玉置浩二さん

1月9日NHKBSで放送された「玉置浩二ショー」で
歌手の玉置浩二さんが、驚くべき内容を話されました。
それは、コロナ禍で活動自粛を余儀なくされていた時、
もう音楽を止めようかと思ったという話。

あの日本で最も歌が上手いアーティスト第一位に選ばれている玉置浩二が引退?

実は私も大フアンで、毎年、単独ライブとオケ付きコンサートには必ずいくほどです。好きな曲は数知れずですが、いとこの結婚式で歌った「悲しみにさよなら」は忘れられません。
式後に親戚一同から、あの歌は良かった、と絶賛でした・・・
脱線しましたが、玉置さんが歌手を止めようと思うほど、コロナ禍のアーティストはその存在意義を自問していたのでしょう。

その番組中に、とても素敵なお話がありました。
それは玉置さんが信条とされていることの一つが、
「一度立ち止まって考えて、正しい方向を確認する」
それは「まるの漢字を組み合わせるとしいになるからだ」と。

調べると、禅語に「一日一止」という言葉があるほど、人にとって止まることは必要なのだと知りました。
ちなみに「正」という字は一と止まるで分けられますが、本来は一は口、つまり城塞で、止まるは真逆の進むという意味でした。
征服の「征」が正の元の字だそうで、「征服するものこそ正しい」という意味のようです。勝つものが正義という意味が当てはまるのですね。

でも、この一旦立ち止まるって大切なことです。
止まることを、不として、突き進むと、やがて「歪」んでしまうでしょう。

玉置さんの音楽を蘇らせたのは、このコロナ禍で立ち止まった時に、
自分のやって来たことが正しかったと確認できたことで、もう一度正しい音楽の道に進んだと言う趣旨を話されています。
そして、これまで音楽を提供してきた自身の作品をセルフカバーした新しいアルバム『Chocolate cosmos』が出来ました。

自身の原点に立ち返り、自身が提供した曲をもう一度自身で歌ってみたのですね。
今の玉置浩二さんのコロナ禍の気持ちが込められたアルバムになりました。私はホームレスという曲が、コロナ禍のなかの世相を反映しているように思えました(この曲は25年前の研ナオコの歌ですが)。

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