最近の記事

クソな世界と、壁に空いた穴

 『笑いのカイブツ』を観た。  ツチヤタカユキが、オードリーのオールナイトニッポンの放送作家見習いをやり、単独ライブのネタを作り、いろいろあって挫折して、今は落語作家?をやっている、というくらいの予備知識は持ち合わせていたものの、原作も読んでおらず、新鮮な気持ちで、見に行こうと決めた。どうせ誰も読みはしないのだから、『笑いのカイブツ』に辿り着いた私の「ラジオ」遍歴について軽く示したとしても、文句はあるまい。  私のラジオとの出会いは、中学時代などではなく、最近のことだ。鬱

    • 啓蒙とは別の仕方で――今、市民として考えるために

      餃子(というハンドルネーム)によって提示されたマニフェスト(https://note.com/tphr98/n/n35573368ae33?sub_rt=share_h)を受けて、私(ビール:やはりこれもハンドルネーム)も応答すべきであるように思われた。アマチュアリズムを引き受けつつ、語ることを決してやめようとしないその姿勢に、私は共感するとともに、連帯の意を表したいと思う。(そうであるから、(旧)Twitterのアカウントを開設するに至ったのであるが。)そのためにまず、私が

    クソな世界と、壁に空いた穴