10年後くらいにありそうなテレビ番組「条件付き文章講座」2

こんにちは。
「条件付き文章講座」の時間です。

それでは本日はじめのレッスンです。
まずは、次の会話をお聞きください。

【会話】
Aさん「小学校の時に学芸会で桃太郎をやりました。」
Aさん「私は桃太郎の話が好きでした。犬やサルやキジも好きだけど、一番好きなのは主人公の桃太郎でした。」
Aさん「そのため私は主役の桃太郎をやりたいと思いました。」
Aさん「ですが、考える事はみんな同じで桃太郎をやりたいという人がたくさんいました。」
Aさん「桃太郎ばかりたくさんいても仕方がないと思ったので私は鬼の役を引き受けることにしました。」
Aさん「嫌われ者の鬼ですが、桃太郎だけで鬼がいないと劇が成立しないので私が引き受けた役割はとても大切なものだったと思います。」
Aさん「劇は無事に終了したくさんの人が楽しみながら劇を見てくれました。私は鬼の役として劇に参加できたことをとても幸せに思いました。」
あなた「主人公の桃太郎が好きなら桃太郎の役をやればいいんじゃないの?」
Aさん「えっ?」
あなた「好きな事を我慢する必要はありません! 好きな事をやってもいいと私は思います。」
Aさん(は? 何言ってんだコイツ?)
あなた「あ、ごめんごめん怒った? 確かに好きな事を諦めるってのも1つの選択肢だよね! でも、私は個人的には好きな事を我慢せずにやった方がいいと思うな!」
Aさん(この人と話していると何でか知らないけど話が変な方向に進んでしまう・・・。一緒に会話をしていると疲れる人だな・・・。)

【問題】
さて、この状況に関して最も適切な説明文は次の3つのうちどれでしょうか?

1,Aさんは鬼の役として劇に参加できた事をとても幸せだと考えている。
2,Aさんは桃太郎が好きなのにも関わらず桃太郎の役として劇に参加することができなかったため不幸な状態であり、好きな事をやるための行動をするべきである
3,Aさんは桃太郎が好きなのにも関わらず桃太郎の役として劇に参加することができなかったため不幸な状態であるが、好きな事を諦めて不幸な状態となっている人間に対しても理解を示すべきである

【正解】
答えは1です。

【ポイント】
会話の中に
「一番好きなのは主人公の桃太郎」
「鬼の役を引き受けることにしました」
という文章が含まれているため正解は2や3ではないかと考えてしまう方もいるのかもしれません。
しかし、その部分だけに過剰反応するのではなくそれらに対してなんらかの条件が付いた文章ではないかと考えることで正解を導き出すことができます。

【補足】
この番組は「条件付き文章を絶対に100%何が何でも理解しろ!!」と視聴者に命令するものではありません。
今は多様性社会なので「条件付き文章を理解できない人」が存在しても良いと番組スタッフ一同は考えております。
しかし、「条件付き文章」を理解することで今まで交流することができなかった人と交流したり、今までわからなかったことがわかるようになり新しい事に挑戦できたりする可能性があるため選択肢の1つとして「条件付き文章を理解すること」を検討していただきたいと思い番組を制作しております。




(ちなみにchatGPTに質問すると以下の答えが返ってきました。)

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