踊るうさぎ 挨拶

悪魔の辞典という本がある。

1911年にアメリカ合衆国で発表された書籍。
アンブローズ・ビアス著。
ふつうの辞典の体裁をもってさまざまな単語に再定義を行ったものだが、
その定義が痛烈な皮肉やブラックユーモアに満ち溢れており、
辞書パロディの元祖的存在となっている。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この本が私の実家には2冊あった、気がする。
母と父がそれぞれ独身の時に持っていて、
それが私の部屋の本棚に集合していた。

正直「そうでもおかしくない」「そうだったら面白い」と思って記憶を捏造している可能があるが私の両親ならありうる話だと思う。
(少なくとも『悪魔の辞典』と『乱調文学大事典』(筒井康孝版悪魔の辞典)は並んでた)

なぜって二人とも口下手だしシャイだしその割に上手いこと言いたがるのだ。そして私自身もそう。仕方ない。
もうここまでの文章自体がそういう感にあふれていて、いたたまれない。

旦那さんは毎日欠かさず日記を書いている。
毎日楽しみにして、毎日読んでいるし、
毎日いろんな人に読まれている様を見守っているから知っているが、
明らかに文章を書くのが得意だ。

我が家は得意なことは得意な方がやることになっているのに
「あなたもnote書いて」と言われて正直頭を抱えている。
でもここで「私の気持ちも託した」というのは「代わりにお風呂入っといて」と同義だろう、代われないよねそれは、お風呂嫌いでも入るしかない。

とはいえできれば自意識のない文章しか書きたくない、恥ずかしいから。
なのでこれ以降はなるべく自意識を悪魔に寄せて
旦那さんの上げ足を取るふりして解説をするなど、
悪魔の辞典風でやっていこうと思う。

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