Amazon Redshiftとは
今回の記事では、AWSのデータウェアハウスサービスであるAmazon Redshiftについて解説します!
Amazon Redshiftとは?
Amazon Redshiftは、リレーショナルデータベースの構造を持つデータウェアハウスサービスです。これはデータ分析のためのサービスで、S3などに保存された大容量のデータを取り込んで、SQLクライアントやBIツールを利用してアクセスし分析を行います。
データウェアハウスサービスは、大量のデータを集中的に保存・管理するためのサービスで、そのデータに対して高速な分析を実行できるように設計されています。
Redshiftのデータ格納の方式
Amazon Redshiftは「列指向ストレージ」という特徴的なデータ格納の方式を採用しています。伝統的なリレーショナルデータベースは「行指向ストレージ」を使用しており、データは行単位でディスクに保存されます。
一方、列指向ストレージではデータが列単位でディスクに保存されるため、特定の列に関するクエリを実行する際に高速に動作します。この特性は、分析用途のクエリが特定の列に集中する傾向があるため、データ分析に特に適しています。
Redshiftの構造
Redshiftはリーダーノードとコンピュートノードという2つのノードから構成されています。
リーダーノード:
SQL接続を受け付けるノードで、クエリのコーディネートやクエリの最終結果の集約などの管理タスクを担当するノードです。
コンピュートノード:
実際のデータの計算と処理を担当するノード。リーダーノードからのクエリ指示に基づき、実際にデータを処理します。
DS2ノード:
高容量のHDDストレージを備えるノード。大量のデータを保存するのに適しています。
DC2ノード:
高速なSSDストレージを備えるノード。高いI/O性能が求められる場合に適しています。
RA3ノード:
最新のコンピュートとスケーラブルなストレージを組み合わせたノード。大量のデータと高いクエリ性能のバランスをとるために設計されています。
スライス:
コンピュートノード内のデータの論理的な部分。各スライスは均等な量のデータを持ち、クエリの処理を分散させる役割を持っています。
その他のRedshift関連用語
Redshift Spectrum:
Amazon S3に格納されているデータを、Redshiftクエリを使用して直接分析する機能。データ移行の手間を省くことができます。
クラスター:
リーダーノードとコンピュートノードを1つのまとまりとしたもの。
一つのクラスター内には複数のノードが存在し、それらのノードでデータの保存やクエリの実行を行います。
同時実行スケーリング:
ピーク時のクエリ要求を迅速に処理するための機能。短時間でクラスター容量を自動追加することで、大量のクエリ要求にも迅速に対応できます。
このように、Amazon Redshiftはデータ分析のための強力なサービスを提供しており、様々な機能や特徴を持っています。正確で高速なデータ分析を行いたい場合、Redshiftは非常に有効な選択肢となります。
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