神ひろし解説「日本と海外の演出家の違い」

日本の演出家は、まるで、親分と子分のように、俳優に対してここがダメだ、あそこがダメだ、だからこうしなさいと言った「ダメ出し」が大きな仕事と思ってるようです。
また、日本では俳優もスタッフもそれが当たり前のことのように思っています。

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 が、海外の演出家には、日本のような「ダメ出し」にあたる言葉がありません。
基本、指導するのではなく、「提案」と言う形で俳優自身に考えさせます。

で、日本の演出家は、頭の中に、ある意味自分の描く構想があり、そのように動かないと頭に来る人も多く、それが演出と思ってる節もあります。

が、海外の演出家は、俳優が自分で見つけるのを待ってくれます。
で、俳優の側からすれば、ダメ出しもなく、怒られるわけでもないので、自分に才能さえあれば、どんどん自由に開花して行きます。
海外の演出家は、とにかく褒めます。何かすると、まず。「ジーニアス」とか、「ベリーグッド」とか褒めます。
そのうえで「ここをこうすると〜」という感じで意見を言います。

海外の演出家は、俳優は自分の考えでやっていると思わせておいて、実のところ、手の中でコントロールしています。

日本と海外、それぞれの国に歴史や文化があるので、どっちのやり方がよいということではないですが、万一、演出家が無能な場合は悲劇です。
全員がパープリンな芝居をする事になりますから。

その逆も真で、俳優の方に才能がなければ、自分で役を作って行く作業ができません。
僕は日本の演出家も海外の演出家も演出を受けていますし、また、逆に、演出もします。
演出家やってる場合は。僕の感性はほぼ海外で、ダメだしはしません。
代わりに「それで良いの?」と聞きますが・・・
たいてい返ってくる言葉は・・・
「先生が決めて下さい。」です。
クソ忙しい時はそれも良いと思います。
が、思考放棄は俳優にとっては命取りです。「創造性」を失って行きますから。
が、演出を受けてる時に、初心者がああでもないこうでもないと議論し出すと、貴重な時間が無駄なただのお稽古になります。
忘れてはならない一番大切な事は・・・何がしか「創造」出来てるかどうかですから!♫
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