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日記:ジュージューな日々

「弱っているときにしか見えないものがある。調子のいいときには飛ばしてしまっている、見たくないようなちっぽけなことが、弱っているときには壁のしみみたいにじわっと浮かび上がってくる」

よしもとばなな「ジュージュー」の一文。文庫本の56ページ。7行目。

朝倉世界一の「地獄のサラミちゃん」に出てくるステーキハウス「ジュージュー」がそのままタイトルになった小説。

僕は朝倉世界一、坂本慎太郎、松本大洋が好きだ。もちろん(もちろん?)ヘルマン・ヘッセが好きで、レイモンド・カーヴァーが好きで、村上春樹、武田百合子、石坂洋次郎、舞城王太郎、レイモンド・チャンドラーも好きだ。長場雄が好きで、54-71が好きで、フジファブリック、くるり、トム・ミッシュ、JFDRももちろん(もちろん??)好きだ。女の子だと松浦りょうさんが好きだ。

好きな物や人を文字にするだけでほんのりと幸せな気持ちになれるような気がする。そのそれぞれから色々影響を受けて今の自分が成り立っているから、細胞に組み込まれているけれど日ごろ意識しない部分が文字を見ることによって活性化されているのかもしれない。

活性化した部分。それは僕の細胞の壁に浮かび上がったしみと言えなくもない。弱ったときにしかみえないものなのかもなぁと、コンビニのイートインコーナーで梅おかかのおにぎりを食べながら思う。


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