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「行動の自粛」と「心の自粛」〜心を軽くしてくれる楽しげなイラスト

緊急事態宣言も延長され、外出自粛への協力を頑張る日々の中で、「心の自粛」をふっと解いてくれる「世界が元に戻ったらしたいこと」というイラストをご紹介。
心が少しでも軽やかになりますように!

緊急事態宣言が発令されてちょうど1週間程経った時に見つけたイラスト「世界が元に戻ったらしたいこと」
イラストレーター/絵本作家である “ただまひろ”さんの4月13日のTweetです。

慣れない自粛生活の始まりに戸惑っていた時だったこともあり、引き寄せられるように何気なく見てみたら...
なんともほんわかしたタッチのイラストで、おそらく多くの人の気持ちを表現してくださっている様々な「したいこと」の場面が描かれていました。
それぞれのイラストの下に添えられた短い言葉たちは、見る人の気持ちを代弁していたり、寄り添っていたり...

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〈引用〉ただまひろ(@mappy_pipipi)| Twitter

当時、「緊急事態宣言」という人生初の出来事に戸惑い不安になっていた時期でしたが、このイラストの11の「したいこと」を見終わった時には、なんだか顔がほころんで、久しぶりに心が浮き浮きしていました。

どれも、2月くらいまでは普通に、当たり前にできていたことばかり...

このイラストに出会ってから今日でちょうど1か月です。
自粛の生活ペースにも慣れて、ともすると以前の生活や毎日が、遠い日のように感じてしまう時もあるのではないでしょうか?

ー感染拡大状況に好転の兆しー

実際、未だ緊急事態宣言は継続していて、地域差はあるものの、まだ感染が収まったわけではありません。
感染者数だけでなく、ウィルスと闘ってくださっている医療現場の状況を見れば、まだまだ油断はできないというのが現実です。

しかしながら、感染者数はほとんどの地域で確実に減少傾向に転じています。

東京でも、感染の第一波のピークは4月9日(PCR検査陽性確定日ベースの感染者数266人)だったと都知事からの発信がありました。
(ちなみに保健所から報告が届いた日をベースにすると、感染者数204人だった4月17日がピークということになるそうで、日にちと数字にズレがあります。今後東京都からは、陽性確定日ベースと保健所からの報告ベースの両方の感染者数が公表されるようです。)〈参照*1〉

緊急事態宣言による自粛生活でそれぞれが努力してきたことが、状況の好転に繋がっているのが数字に見えてきました。

そう思うと、さらに感染を抑え続けるために、このままもう少し自粛の努力を継続していくことに希望が見えてきます。

ーこれからの自粛の日々のためにー

そこで最近思うのは、これからは「行動の自粛」と「心の自粛」を分けて考えることが、長丁場と言われている新型コロナウィルスとの付き合いを乗り切るために大事になってくるのではないかということです。

1ヶ月以上の間、不要不急の外出を自粛し、こまめな手洗いや消毒が日常になり、人との自由な接触が奪われている間に、先にご紹介したイラストの11の「したいこと」は、私たちにとって、すっかり “日常” の行為から“非日常” の行為に変わってしまいました。
極端に言えば「自粛協力をする上ではやってはいけないこと」になってしまいました。

でも、今後ワクチンの開発と普及が進み、新型コロナウィルスが収束から「終息」へと辿り着いたとき、「今はできない “したいこと”」は、必ず私たちの日常生活に戻ってきてくれます

その時まで「行動の自粛」をしっかり継続していくことはもちろん大切ですが、「心まで自粛」してしまっていたら、いざ「したいこと」ができるようになった時に、その開かれた現実をすんなり受け入れることを難しく感じてしまうかもしれません。

「自粛」に対する意識は、どうしても個人差があります。
悲しいことですが、自粛の意識の違いによって起きるトラブルのニュースも、最近特にたくさん目にするようになった気がします。

その意識の違いの原因の一つに「行動の自粛」と「心の自粛」が混同されてしまっているということもあるのではないでしょうか?

「行動の自粛」は、例えば

「手洗い、うがい、換気などの感染予防」
「マスク着用」
「3密回避」
「ソーシャル/フィジカルディスタンシング」など
しっかり実行すること。

一方「心の自粛」は、今自粛のために制限されていることについて

「普通にしたい」
「思いきり楽しみたい」
と思う気持ち自体に蓋をしてしまうこと。

ウィルスの感染拡大防止に協力や貢献する上で
「行動の自粛」は必要ですが、「心の自粛」は必ずしも必要ではありません。

「心や気持ちからストイックに自粛しないと、行動を律して自粛できない」とか「厳しい状況に直面している人も大勢いるこんなときに、“あれやりたい、これやりたい” と思うのは不謹慎だ」いう方もいらっしゃるかもしれませんが、それはものすごい心のストレスを伴い、逆に自粛への協力意欲も削がれていってしまうのではないかと心配です。

ー「行動の自粛」をしっかり継続するための「心の自粛解除」ー

状況に応じた「行動の自粛」を今後も継続することはもちろん必須ですが、いつか必ずくる「したいことを自由にできるようになる日」が、いざ訪れた時に、その変化を受け入れスムーズに動き出せるよう、これからは「心の自粛」を解除していくことが次の段階への準備になるのではないでしょうか。

「その時がきたら、これもしたいし、あれもしたい!」

楽しみに待つ気持ちを大切に持ちながら自粛協力を続けていくことが、これからもしばらく続く新型コロナウィルスとの共存の日々を、「不安とストレスの毎日」から「前向きな気持ちと希望の毎日」にきっと変えてくれるはず。

新型コロナウィルスの対策に関する概念に
「The Hammer & the Dance(ハンマー&ダンス)」という理論があります。

感染が拡大傾向の時には「強力な対策(ハンマー)で叩いて拡大を抑制して」時間を稼いでいろいろな対策を準備する。その結果ある程度感染者数が減少して横ばいになったら、今度は「ウィルスと共存(ダンス)しながら感染の広がりを抑えた状態をキープしつつ」第2波が到来しないように備える、という考え方です。

〈参考〉山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信ー解決すべき課題「The Hammer and the Danceとは」

報道では、明日14日に今後感染者が少ない地域での緊急事態宣言を解除する方向で調整が進んでいるとのこと。〈参照*2〉

もうすでに、地域によって自治体独自のルールで自粛を段階的に緩めていくという、次の段階へのプロセスも次々と考案されています。

日本は「ハンマー(感染拡大を叩く)」のフェーズを終えて、これからは「ダンス(ウィルスと共存する)」のフェーズに入っていこうとしています。

ペアダンスはどうしても「3密」になりやすいですし、「ソーシャル/フィジカルディスタンス」の確保が難しいのが現実です。

なので「ハンマー&ダンス」の「ダンス」の間も、”軽やかに楽しく“ というよりは、“慎重に試行錯誤しながら” のダンスを模索していくことになりそうです。

だからこそ、事態が完全終息する日まで、先にご紹介した「世界が元に戻ったらしたいこと」の⑦のように、「誰もが思う存分ペアダンスができる世界に戻る日」を想像して、ウキウキする気持ちを忘れずに過ごしたいものです。

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今回ご紹介させていただいた “ただまひろ” さんが、どのような想いで、このイラストを描かれたのかは、こちらのインタビューでご覧いただけます↓

ーー『世界が元に戻ったらしたいことまとめ』を、どのような思いで公開されましたか?

 私にできることは、「自粛しよう」と注意喚起するよりも、マンガを読んでくれた方にこの先の楽しいことを想像してもらい、それを実現するために今がんばろうと感じてもらうことだと思い、公開しました。今、世界中の人が我慢し耐えています。苦しい時こそ、少しでも希望を持ってもらえたらうれしいです。

〈引用〉マグミクス「コロナが終息したらしたい11のこと 『当たり前の幸せ』を楽しみに今を過ごす人々」

皆さんの心にも希望の火が灯り、お一人お一人の「したいこと」が気兼ねなく思いきりできる日が、一日も早く世界中に訪れますように...!


〈参照*1〉 5/12(火) 16:53配信 時事通信社JIJI.COM
https://www.jiji.com/sp/article?k=2020051200843&g=cov_jpn13
〈参照*2〉 5/13(水) 6:02配信 NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200513/k10012427591000.html















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