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プロダンサーとアマチュアダンサーでの撮影の違い

発表会やダンスパーティなど、プロダンサーがデモンストレーションをする機会があるような状況で写真撮影をする場合、写真上でアマチュアダンサーはアマチュアに、プロダンサーはプロに見えないといけません。

多くの場合で姿勢やストレッチでプロは自然とプロに見えるのですが、いわゆるハイアマチュアと呼ばれるような経験豊富なダンサーはプロと見分けがむずかしいことがあります。

そんなときでもプロとアマチュアの区別が写真上でわかるようにするための工夫を考えてみます。

コントラストを強くする

写真編集の際に、プロのダンサーの場合はコントラストを強くすると、プロっぽく見えます。
いわゆるアメリカっぽい写真になります。野生動物のネイチャーフォトとかもコントラストが強めだったりしますよね。
ただし、やりすぎるとドぎつい感じに見えるのと、コントラストの強い写真は飽きがきやすいので注意が必要です。
明瞭度を強めて彩度を下げ、スモーキーな感じにするのもよいと思います。

影のありなしで分ける

写真編集として、アマチュアダンサーは影をなくしてふわっとさせ、プロダンサーは影を強くして彫りが深い感じにすると差別化できます。
彫りが深いと、伝統工芸の職人のような写真になります。

煽りで撮る

超広角レンズを使って、ローアングルもしくは近接で撮ったりすると、ダイナミックに見えるので技術が高いように見えます。
つまり、レンズゆがみを大きくすればよいので、望遠側で撮った写真であってもPhotoshopなどでゆがみをもたせることができます。
対角線構図も使うようにすれば、構図でもダイナミックさを表現できます。

観客をフレームに入れる

たとえば観客が手拍子している様子 (後ろ姿でも) を入れると、偉いダンサーが踊っているように見えます。

中途半端にいい写真は残さない

アマチュアダンサーなら最高ではない写真でもたくさん残します。
しかし、プロダンサーの写真は集客性に影響がある場合がありますので、自信のある写真しか残さないほうがよいでしょう。自信がない写真をPRに使われても困りますので。
感覚としては、アマチュアダンサーは60点以上の写真を残し、プロダンサーは80点以上の写真を残す感じですが、点数は相対感を示しただけですので各々で調整してください。

なぜノウハウを共有するのか

私は、個人個人が思い出をきれいに残せるようになってほしいと願っています。
「無人島でおなかを空かせた人に魚を与えてはいけない。魚の釣り方を教えなくてはならない」
それぞれの人生のすべての瞬間に、高い技能をもったフォトグラファーが立ち会うことはできません。しかし、人生はシャッターチャンスの宝庫であり、同じ時間は二度と巡ってきません。
こういったノウハウを共有することで、いい思い出をいい写真として残せる人が増えていってほしいのです。
写真のセミナーは1回数万円するものもありますが、写真の潜在ユーザー数は70億人でありますので、そんな高価な趣味としてではなく、だれもが当たり前に自己学習できる環境が整ってほしいと考えています。

あとは、こういった共有された技術情報をもとに蓄積された経験がさらに共有され、よりよい技術が生み出されていってほしいと願っております。

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