ウェディングダンスを踊った

今年10月に結婚し、その奥さんを連れて社交ダンスを習いに行っていた。通っていた教室で動画撮影会という企画をやることになったと聞いたので、それに便乗してウェディングダンスを踊って動画に残すことにした。

そして12月のはじめになんとかウェディングダンスを踊りきり、昨日その動画のお披露目があった。拙さはあったが、我ながらいいダンスになったなと思った。

私は意図せず競技ダンスサークルから社交ダンスをはじめ、自分が競技をやりたい人ではなかったので葛藤しながら社交ダンスをやっていた。そしていまは競技をきっぱり辞めて、平和なダンスしかしないことにしている。

いま通っている教室は、アメリカンの社交ダンスというパーティダンス向けの平和な社交ダンスを中心に教えているところなので競技からは離れている。
しかし長いこと競技ダンスばかりしていたこともあり、アメリカンの平和なダンスをしながらも「自分のダンスは競技っぽくないだろうか?攻撃的だったり、観客アピールばかりして相手に向き合ってなかったりしないだろうか?ちゃんとやさしくできているのかな」と常に不安だった。

今回ウェディングダンスを踊ったことで、自分のダンス人生が一旦区切りを迎えたように感じられた。
上がってきたウェディングダンスの動画を見て、「自分のダンスはもう競技っぽくないな」と安心できた。先生方やほかの生徒さんからもいいダンスだったと言ってもらえた。

振り付けで踊りはしたが、ぼくも奥さんも音楽をよく聞いて、そのとき聞いた音楽に合わせた感情を込めた踊り方をしていたように見えたので、振り付けで踊ってる感もなかったし、お互いに相手を思いやってるダンスになっていた。

私の考えとしては、周りから見て「いいダンスだな」と思えるダンスと実際のダンスの技術レベルはあまり関係がない、と考えている。
フィジカルや表現を鍛えて鍛えて…とがんばったとしても、ペアダンスでは「すごかったね」とは言われても「いいダンスだったね」とは言われにくい。
ペアダンスでの「いいダンス」は、私は「二人の関係性がわかる、お互いに思いやれているダンス」だと思う。そこに必要なのは二人の気持ちであって技術ではないんだなと。

自分にそういう、自分が考えるいいダンスを踊れるのかずっと不安だったが、奥さんのおかげもあって、いいダンスが踊れた。

これからは、過度に不安にならずに過ごせそうな気がする。これから奥さんも自分も技術レベルは上がっていくが、このとき踊ったときの気持ちを忘れないよう傲慢にならないよう気をつけながらも、ハッピーなダンスを踊っていきたい。

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