見出し画像

2021年1月の日記

1月*日
あけましておめでとうございます。
年越しは例年、妻の実家で過ごす。義妹や義母、甥っ子も含め、手巻き寿司と少々の蟹、食後にケーキを食べながら、にぎやかだった。ただ、ぼくの主たる話し相手である義妹の夫は警察官で年越し当直勤務。コロナ禍でも勤務形態をセルフコントロールすることができない仕事で、不在だった。横浜県警なので、市が成人式をすると決めたら警備を担当するし、東京五輪の開催が決まったら連日駆り出される。注意をするしかないけれど、家には既往症のある義母がいる。上の決定で働き方がコントロールされる仕事人たちは、都合よく帯状発疹になることもできないから大変だ。ぼくはそんな環境で働いたことがないから正直よく分からないけれど、やはり「あのリーダーのために」と思えるかどうかが大事なのだろうなあと思う。

1月*日
雑誌『かぞくのじかん』とコラボして始めたオンライン集中講座【士郎さんと家族を学ぼう】の第一回講義日。忙しいお母さんやお父さんに配慮して20:30スタートとしたので準備もゆっくりだ。京都の士郎さんの事務所に夕刻ころ到着し、「先に飯を食べておこう」と行きつけのおばんざい屋へ行った。思わず満腹になって、後は寝るだけモード。いやいや、それではいけない。「今から講義か~」と笑いながら帰る。講義は順調だったが士郎さんのZoomの具合が良くなく、画面ONの受講者の表情が、士郎さんのPCには映らないままで進行。そのせいか、本人も言っていたが少し話のペースが早かった。準備に余念はなかったはずなのに、なかなか思うようにいかないなあ。最後の挨拶でぼくも登場したが、同じく操作がいつもと勝手が違い、思ったように話せず告知が不発に終わった。おばんざい食べ過ぎたからかなあ。

1月*日
鎌倉に引っ越して以来、仕事の移動はもっぱら車なのだけれど、見かけないランプが点灯して消えない。ポケット英和辞典くらい厚さがある説明書を見ると「エンジン警告灯」と言うものらしい。「これが灯ったら、ただちに運転を止めディーラーに持ち込みましょう」と書いてある。「それは無理だ、ここからどうやって帰るんだ」と思いながらディーラーに電話すると、「見てみないとなんとも言えませんね」と言う。まあ、そう言うしかないよな。「どうされますか?」と聞かれても選択肢はひとつしかなくて「気を付けて運転して帰ります」ということになった。自動車学校の路上研修を思い出す道中。子どもを乗せているので冷や冷や。帰宅後、ディーラーへの持ち込み日を予約した。その道すがら、エンジンが噴火しませんように。

1月*日
10月の人間ドックで「不整脈D判定」から始まった「オレの心臓大丈夫か?」騒動。いよいよ最終章の今日は、造影剤を使った冠動脈CT検査をした。お世話になる聖路加病院は救急指定なので、救急搬送の急患が優先される。ということで、指定時間に行くも、急患がいらして待ちが続く。脈拍を遅くする薬を飲み、控室みたいなところで点滴をして横になっていると、隣で「すぐ手術だ」だの「入院させてあげたいが病床がない」だの、会話が繰り広げられている。「ホントに病床がないんだな(コロナ要因)」と思う。ようやく順番が回ってきて、スライスマシンに入れられて点滴から造影剤を挿入。「造影剤って、こんなに身体発熱するの!」と驚いているうちに終了。時間にして15分くらいだった。結果は翌日の医師面談で。大変疲れたので、駅までの途中の公園のベンチで所在なげなサラリーマン?たちと一緒に一休み。

1月*日
翌午前、今度は指定時間ほぼきっかりに6番診療室に呼ばれ意思面談をした。担当医の書かれたボードを見ると、循環器科の診療室だけで8室もありそれぞれ医師がいる。「さすが聖路加。大規模総合病院だな」と思いながら入室したら、これまでの検査を見てきてくれたT尾先生の第一声は「団さん、結論、大丈夫です」ということで、本騒動は大団円。10%以上不整脈があることは変わらないが、痛みがあるとか、自覚症状がひどいとかならない限りはいつも通りで、ということでマラソンも続けてOKでした。ご心配おかけしました。

1月*日
シェアオフィスの大家をしている。それなりに入居社と入居者がいて、入居している皆さんと交流会と称した宴会をしたり、ボードゲームの会をしたりするのは楽しい。でも今はご法度なので、毎月のお家賃の案内と、ダスキンの清掃手配をするくらいしか役割はないのだけれど、今日「1階のベランダ排水が良くないから見てほしい」と要望があった。わがシェアオフィスの1階ベランダは、目を剥くくらい緑が豊かに茂っていて、それは入居社のひとつが「緑を扱う会社」で、そこのショーケースを兼ねているからなのだけれど、排水が良くないということは商品に傷がつくということでもあるので、これは早速見なければいけない。久しぶりのお仕事である。調べたところ、確かに落ち葉で配管が詰まっている。これは配管の出口側から掃除をしないと、入口から落ち葉を拾い上げるのは無理がある。そこで隣の滋賀県住宅(県職員の宿舎)に入らせてもらい、そこら辺にあった棒とゴム手袋を駆使してすべての落ち葉を取り除いた。お水もすいすい流れるようになった。実にすがすがしい。

1月*日
舞鶴で運営するカフェ「kan’ma dining」の月例会議。残念ながら緊急事態宣言まっさかりなのでZoomで参加になった。今月のトピックは、何といっても新しいシェフが来たこと。開店から厨房を支えてくれたS山が、更なる料理人修行のため卒業することになり、後任にタカ(苗字を忘れた)が、京都市内から家族を連れで来舞してくれた。「来舞」というとダンサーのようだけれども、振るうのは料理の腕である。前職が割烹で和食の人なのだが、その前はカフェのキッチンなので、いい感じで和カフェ折衷してくれるのだろう。1回目の緊急事態宣言時はほとんど影響を受けなかった「kan’ma dining」も2回目はモロ受けで、とにかくヒマである。ということで就任早々、家族の将来に不安もよぎるだろうが、そんな空気は一切見せず、さっそくお酒のアテにもいい感じの「美味い総菜セット(テイクアウト専用)」を作ってくれた。インスタで告知すると、どこからともなくお客さんが買いに来てくれる。なんとも今風だなあ。

1月*日
ホンブロックの新刊「わが子が小学校に入る前に読みたい『木陰の物語』」の編集作業がいよいよ大詰めだ。編集プランも装丁も、親本のシリーズ本(1~8巻まで刊行中)とはガラッ変えて勝負に出ている。勝負と言っても出版業界全体で見れば小指相撲レベルであるが、「潰れたのかな、と思った頃に新刊が出ます」が裏キャッチフレーズのホンブロック的には、一世一冊の大勝負なのだ。今日は表紙の色と見返しの紙色を決めた。何色でもそんなに売れ行きが変わるわけじゃないのだろうけれど「この色だとこうだ」「あの色だとこうなる」なんて、喧々諤々しているのが楽しい。