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"人生は経営、自分株式会社を運営する。経営目標を定めた方が人生は豊かになる"

肉乃小路ニクヨさんの『価値あるお金の増やし方』を読んだ。帯を見ると、投資を積極的に進める資産運用の本、と誤解しそうになる。投資に関する記述はほんのわずかだ。大部分は、ニクヨさん独自の視点で、お金との向き合い方を述べている。20代~30代向けの内容だが、40代以降の方にもおすすめしたい良書だ。

ニクヨさんは、「人生を経営」に例える。
”自分という資源を与えられて、それを開発していき、利益を出すように運営して、社会に還元しながら生きていく。まさに経営そのものです。”
自分に関する事柄を、「プロフィットセンター」「コストセンター」に分け、お金の流れと使い方を考える。お給料を稼ぐ仕事や、将来を見据えた自己投資は、「プロフィットセンター」、一方で同僚との飲み会や推し活は「コストセンター」という具合である。

会社には必ず経営目標が存在する。ニクヨさんの場合は、「好奇心を大切にして、社会の仕組みや人間社会の実情を可能な限り理解し、咀嚼して、若い人や同世代の人が生きやすくなるような発信をする」という目標を掲げている。経営目標を定めた方が人生は豊かになる、と力説する。

漫然と生きていくのではなく、「こんな人生を経営したい」と考えた方が、何だかとっても楽しそうだ。心が躍る。自分株式会社、どんな経営目標にしようかな?


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