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言葉遣いに救われた一年でした

皮膚を守るために、衣服をまとう。
同じように、
心を守るために、凛とした言葉遣いを駆使する。

一年を振り返り、壊れそうな心を守ってくれたのは、何気ない言葉遣いだった。日々「ああ、いいなあ」と感じた日本語を書き留めておき、自分も使ってみる。いつしか、日常生活の一部になっていた。心落ち着くひと時である。乱暴な言葉が入り込む余地はない。

理不尽な言いがかり、責任転嫁、手柄の横取り。今年後半は、どんよりとする出来事が続いた。もうだめかもしれない、と何度も思った。
感情をむき出しにした相手を、どう切り崩すか。感情的な反論はご法度と心に決め、きりりとした言葉を遣い、論理的に事実を述べる。意外なほど、あっさり事態を攻略できたのである。途中から、ゲーム感覚になっていた。よし、次はどの手を使おうか?と。余裕すら生まれてきた。

乱暴な言葉を使うまい、と意識した日ごろの行動が、窮地を救ってくれた。



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